雨の日が増えるこれからの時期は、妊娠中あるいは抱っこ紐が必要なママ&パパは、移動が大変なシーズンです。

 ただマタニティウエアに関していえば、妊娠中だけに使うものだから、なるべく簡素に済ませたいと思う人も多いかもしれません。ましてやレインコートをわざわざ買おうという気持ちにはなかなかならないかもしれません。

 でも実は、妊娠中の体の負担は大きいため、なるべく軽く丈夫で扱いやすいものを使うと、生活の質がぐっと上がります。

 あるいは、乳幼児期の子どもを連れての移動時もひと仕事。雨の日、抱っこ紐やおんぶ紐をしての保育園への送り迎えは、おむつや着替えなどを入れた大きなバッグを持って、自分の仕事道具も持ってとなると、濡れないようにするのも大変です。

 そこでアウトドアブランド、ザ・ノース・フェイスが新たに発売したのが、産前産後&男女兼用で使えるレインコート、「MTY Pickapack Rain Coat(MTY ピッカパックレインコート)」です。このコートを企画立案した、DUAL世代で働くママでもある、矢野真知子さんは、ザ・ノース・フェイスが女性を支援し、マタニティウエアの開発について、「妊娠中、ザ・ノース・フェイスが今まで培ってきた機能性を活かし、妊婦さんの負担を軽減すること。そしてすべてのラインアップで、産前産後兼用にするという2つのコンセプトを軸にしました」と話します。

ザ・ノース・フェイスのレインコートは双子のママが企画立案

 矢野さんは現在4歳の双子の女の子を育てる共働き家庭のママです。

 「私自身、もともとアウトドア好きで、特に出産前は3000メートル級の山に登ったりしていました。産後は子連れで楽しめる公園に始まり、キャンプなど身近な場所で自然を楽しむように変わり、新しいアウトドアの魅力にも気づけるようになりました。子どもと一緒だからこそできることを前向きにとらえていきたいと感じた経験が、マタニティのコンセプトにも生かされています」(矢野さん)

ゴールドウイン事業統括本部事業本部 ザ・ノース・フェイス事業部キッズグループ 矢野真知子さん
ゴールドウイン事業統括本部事業本部 ザ・ノース・フェイス事業部キッズグループ 矢野真知子さん

 とはいえ、アウトドアブランドとして人気はあれど、なぜマタニティに進出したのでしょう。実は、2018年からグローバルで女性強化の流れがあったと矢野さんは言います。

 「ザ・ノース・フェイスはアウトドアの機能性を持つウエアを幅広く展開しているので、アスリートだけではなく、女性を応援していきたいという思いを持って、ブランドとして女性強化がスタートしました。2018年からはグローバルで『#SHEMOVESMOUNTAINS』をキャンペーンテーマに展開。日本では2019年シーズンからスタートし、『私が動けば世界が動く』という独自のステートメントを掲げ、女性の挑戦や冒険を応援するメッセージを発信してきました」

 女性の多様な生き方を共有することによって、挑戦や冒険を楽しんでほしいというメッセージを込めて、契約する女性アスリートだけでなく、スタイリスト、女優など様々な分野で活躍する女性をお招きして仕事への挑戦などを紹介するイベントも実施。その女性強化の流れで2019年秋冬にマタニティウエアがスタートし、妊娠、出産という大きなターニングポイントを迎えた女性を応援したいということで企画、開発していると言います。

#SHEMOVESMOUNTAINS