ベビーシッターマッチング会社キッズラインに登録する2人のシッターが、子どもにわいせつ行為をした疑いで逮捕されたという2つの事件。「どうやって子どもを守るか」という切実な問題について、性教育の研究や講演、執筆を続けてきた村瀬幸浩さんに、家庭でどのようなことを教えたらよいか話を聞きました。

「プライベートパーツは大切な部分」という認識を大人がすべき

 今回、最初に発覚した事件で被害に遭った男の子は、帰宅した親にそのことを伝えたと報道されています。これは一見、当然の流れのようですが、例えばこの男の子が、「本当は嫌だけど、お兄さんがかわいがってくれたから、嫌だと言ったらいけないんじゃないか」と思って何も言わなかったら、発覚しないままだったかもしれません。

 もう一人の被害者の事件は親が子どもに尋ねたところから、被害が発覚したと報道されています。

 「被害に遭った子どもが親に打ち明けられたということは、非常に大事なことです」(村瀬さん)。それでは子どもが親に報告できるようになるにはどうすればよいのでしょうか。