一定額を払うことで定期的に商品が届いたり、サービスを利用できたりするビジネスの方法“サブスクリプション”、略して“サブスク”。最近は、サブスクで利用できる商品の幅が広がっているようで、働くママパパの毎日をラクにしてくれるサービスも多数登場しています。そこで、子育て中のご家族に役立ちそうなサービスを3つ、筆者が実際に利用してみました。使ったからこそ分かるメリットや注意点、利用のコツなどもお伝えします。

 前編で紹介したように、現在はあらゆるジャンルでサブスク化が進んでいるため、どれを利用するか迷うこともあるでしょう。そこで今回、“体を張って”3つのサービスを体験してみました。

 まずは、暮らしの中の困りごとをリストアップ。そのうえで、解決につながりそうなサービスや商品はないか、探すところからスタートしました。「収納 サブスク」、「アイロンがけ サブスク」など、家事の困りごとに関するキーワードでも検索したところ、気になるサービスがいくつも見つかりました。

 今回はそのうち、アイロンがけの手間を省いてくれるサービス、散らかった部屋の片づけに役立ちそうなサービス、そして高価な家電を試せるサービスを利用してみました。

着て返すだけでOK。ワイシャツレンタルサービス

 1つめは、NextRという会社が運営するワイシャツ宅配サービス「ワイクリン」。1カ月分20枚のワイシャツが月1回届き、着用したら洗わずに返却するというシステムです。

 忙しいママパパにとって、洗濯やアイロンがけは大きな負担。帰宅後に洗濯機を回して干し、週末にまとめてアイロンがけして……といった手間はできるだけ避けたいでしょう。特に小さい子どもがいる家庭では、子どもが寝てからでないと危なくてアイロンをかけられないということも。洗濯もアイロンがけも不要というのは、期待できます。

 「ワイクリン」では、ワイシャツの種類や品質別に3つのプランが設けられています。筆者はサラリーマンの夫のために、10種類の中から20枚をセレクトできる『スタンダードプラン』(月額1万3824円)をチョイス。ちょうど初月半額キャンペーン中だったため、6912円でスタートしました。

 サイズはM、L、LLの3種類。20枚の組み合わせは自由です。せっかくなので普段は着ないような、真っ白なシャツも選んでみました。

 インターネットで申し込むとメールで配達希望日時を尋ねられるので、指定したら、あとは待つだけ。

 指定した日に、ワイシャツ20枚と専用の回収袋が段ボールで届きました。きちんと洗濯され、アイロンもかかっていて清潔。「首回りの黒ずみがとれない!」という悩みとサヨナラできるのも嬉しいポイントです。

 シワにならないよう、ラックにかけておきます。20枚もあると、さすがにかさばります。

着終わったワイシャツは専用袋へ。ハンガーも回収してくれます(左)。1カ月分を入れて、コンビニなど宅急便の窓口へ(右)
着終わったワイシャツは専用袋へ。ハンガーも回収してくれます(左)。1カ月分を入れて、コンビニなど宅急便の窓口へ(右)

 筆者の場合、普段は自宅で洗濯、アイロンがけをし、衣替えのタイミングでクリーニングに出します。クリーニング店に並ぶのも時間がかかるので、こうした手間がなくなるのは、本当に便利です。ただし、今回借りた分は微妙に体型に合わず、また素材が本人の好みに合わなかったため、次回は違うワイシャツを選ぼうと考えています。

 店舗での購入と違い、試着できないのがネットサービスのデメリット。とはいえ、試着して購入しても、家に帰ってから「やっぱり気に入らない」ということはあるものです。また、届いた商品が気に入らなければ変更や中止もできるのは、サブスクのメリット。このようなメリットとデメリットを考慮してから利用すると、満足度も高まりそうです。