他人事ではない「万が一」。鍵は補償の手厚さ

 実際、クレジットカード自体の補償などで、ネットのトラブルから身を守ることはできるのでしょうか? セキュリティと、いざという時の補償の手厚さで知られるアメリカン・エキスプレスのゴールド・カードを例に見てみましょう。

※アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードの場合
※アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードの場合

 アメリカン・エキスプレスでは、不正使用検知プログラムを専門チームが担当。自社データを自社アナリストで解析するため不正検知の精度が高く、マシンラーニングを用いた不正利用モニタリングも強化しているといいます。また、国境を越えて多様化するサイバー犯罪に対してもグローバル全体で対応。世界中の不正利用トレンドを把握し、最新の知見を用いた対策を敷くなど、利用者を守るために徹底したセキュリティ体制を構築しているのです。

 スマホを活用した取り組みにも注目です。クレジットカード各社は、より安全なネット通販のために本人認証サービス(3Dセキュア)を推進していますが、同社も「アメリカン・エキスプレス・セーフキー」と呼ばれるサービスを、オンラインショッピング参加加盟店で拡大。スマホに届く認証コードによって本人認証を行い、悪用を防ぐ仕組みです。

 そのほか、カード紛失の際は手元のスマホから即座に、一時的な利用停止手続きができたりするなど、より「日常使い」に即した形での不正利用対策に力を注いでいるのもアメリカン・エキスプレスの特徴です。万が一不正利用の疑いが検知された時には、メール送信と電話による確認を行い、本人利用かどうかをきちんと確認するようにしているそう。

 これらのセキュリティ対策により、不正利用の発生率が低く抑えられているのです。

不正利用以外のトラブルにも幅広く対応

 アメリカン・エキスプレスは、高橋さんが指摘する補償の面も充実。不正利用への補償はもちろん、購入した品の破損・盗難、返品不可商品まで補償し、まさにネット通販で頻発しているトラブルを幅広くカバーしているといえるでしょう。生活に欠かせないスマホの破損トラブル補償、といったものまであります。

 「トラブルは決して他人事ではなく、いざ巻き込まれてから『対策しておけばよかった』と痛感する人が多いのです。フィッシングによる番号盗用被害は近年急増しており、少額を複数回決済したりと、悪用手口も巧妙化しています。ポイント還元率など『お得かどうか』だけではなく、セキュリティといざという時の対応にもしっかり目を向けて、大切な財産を守るために何重にも備えておくことが重要なのです」と高橋さん。