女性役員が多く活躍する企業の参考にしたいキャリアアップ制度

市本 男女問わず、個人やチームの強み、成長にフォーカスした評価制度を導入しています。どういった専門性を持っているのか、どういった形で貢献しているのか、それが本人の成長、チームの成長、お客様の成長にもつながっているかを確認していく。さらに、3Rプログラムと言って、Right Sponsor:後見人(支援者)は適切か、Right Role:役割は適切か、Right Client:成長に適したお客様を担当しているか、という3つのポイントで、管理職候補の社員が十分に成長機会を得ているかをモニタリングしています。

 アクセンチュアのこうした制度を活用し、育休復職後1年半でマネジャー職に就任したのが江上さんです。

<b>江上桜子</b>さん<br> アクセンチュア テクノロジーコンサルティング本部 マネジャー<br> 2010年入社。素材・エネルギー企業のタレントマネジメントシステム導入プロジェクトでプロジェクト・マネジャーを担当。2020年に2度目の育児休業から復職し、短日・短時間勤務の制度を利用中
江上桜子さん
アクセンチュア テクノロジーコンサルティング本部 マネジャー
2010年入社。素材・エネルギー企業のタレントマネジメントシステム導入プロジェクトでプロジェクト・マネジャーを担当。2020年に2度目の育児休業から復職し、短日・短時間勤務の制度を利用中

江上桜子さん(以下、江上) 出産後は、納得いくまで時間をかけていた働き方を変えざるを得ず、試行錯誤していました。そうした中で、限られた時間でも成果を出せば評価される制度への見直しがあり、上司や同僚、お客様の協力も得られたおかげもあり、マネジャーへステップアップすることができました。復職後しばらくは短日・短時間勤務制度を利用して週4日・6時間で勤務し、育児との両立が軌道に乗った現在は、週5日の時短勤務かつ完全在宅勤務で、メリハリをつけながら、仕事と育児を両立させています。

若濱 アフラックでは課長代理トレーニング制度があり、6年間のトレーニングを経た、管理職昇格の前年に、担当役員と社長に課題をプレゼンします。毎年、子育て中の社員も含め30代半ばから40代を中心に参加。管理職になると皆、大変だったけれどやってよかったと話しています。実は、課長代理である女性社員の半数以上に、課長以上に昇格したい意向があることが分かっています。すでに多くのロールモデルがいますので、管理職を目指したいという意識が生まれやすい、この点も当社の強みだと思います。

 最後に、本セミナーのタイトルにもある、「うちの会社って温かいな」と思う点について、語ってもらいました。

江上 困ったことは何でも相談でき、どうやったらできるか、どうアクションすればいいのかを一緒に考えてもらえるところが、アクセンチュアの温かさだと思います。

若濱 アフラックには「人財を大切にすれば、人財が効果的に業務を成し遂げる」というグローバルの理念があります。経営陣が社員に対して感謝のメッセージを常に伝えていたり、社員の声や課題を聞き取り、解決のための施策に生かしていく様子に、理念を実践しているなと実感しています。

市本 声を上げてみることで、大きな変化につながっていく。アクセンチュアでは、相談すると、誰もが、誰に対しても、自分の裁量でできることをしてくれる。人間の温かさを感じています。

 「ワーキングペアレンツを支える制度のお話から、心が温かくなるお話まで、いろいろと勉強させていただきました」という日経BP、羽生のコメントでセミナーは幕を閉じました。

取材・文/鈴木友紀 写真/辺見真也

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