週末を控えた金曜日の夜、東京のベイエリア、豊洲にある都市型バーベキュー施設「WILD MAGIC」には仕事終わりのパパたちが集結していました。その目的とは…。

 この日、開催されたのはこの4月からスタートした体験型セミナー「スゴパパ工場」の第1回。子どもや妻から「パパ、スゴイ!」と言われるような趣味・エンタメ系のスゴワザと家事系のスゴワザをスペシャリストが教えるというもの。アウトドアへのお出かけが増えていく季節に向けた今回のテーマは「バーベキューでスゴイ!と言われるデカ肉の焼き方&プロのコゲ落としテクニック」。多くのパパたちがバーベキューで活躍する日をイメージしながら、講義に耳を傾けました。

バーベキューは焼き肉ではない

 講師を務めたのは、合格率20%という狭き門を突破した日本バーベキュー協会の上級バーベキューインストラクターで、横浜BBQ協会に所属する田形勇輔さん。自身もパパであり、企業などが主催するバーベキューはもちろん、パパ友・ママ友たちとのファミリーバーベキューでも数多く腕を振るってきました。講義は田形さんのこんな質問からスタートしました。

 「バーベキューと焼き肉の違いが分かりますか?」

 バーベキューといえば、やっぱり肉を焼くイメージがあります。でも、焼き肉もその字の通り肉を焼きますよね…。屋外と屋内の違いとかでしょうか?

 「焼き肉が食べたいけど行けないとき、“焼き肉弁当”を食べれば、少しは気が済みます。でもバーベキューがしたいときに“バーベキュー弁当”とはなりませんよね。つまり、焼き肉は一つのメニューで、バーベキューは行動するもの、なんです」

 言われてみれば、確かにそれは大きな違いです。とはいえ、普段のバーベキューでは、いわゆる焼き肉でも焼きそうな薄くスライスされた肉を焼くことが多くなってしまうので、「野外焼き肉」となってしまいがち、これはちゃんとしたやり方を知ることで、バーベキューが変わる可能性を感じますよね。そんないつもとは違う大きなお肉の焼き方……の前にまだまだバーベキューをすてきなものにするためには知っておくべきことがあるようです。