2021年5月28日に公開された映画『明日の食卓』で、仕事とワンオペ育児に追われ、その重圧から自分を見失っていく母親を演じている菅野美穂さん。自身も、ドラマや映画などで活躍しながら、プライベートでは2児の育児に奮闘する日々を送っています。そんな菅野さんの、ワーキングマザーとしての「今」、そして「これから」とは――。後編の今回は、出産前後で変化した働き方や、仕事への思いなどについて聞きました。

育児はいつか終わるけれど、その後も自分の人生は続く

日経xwoman DUAL(以下、略) 菅野さんは出産後も連続ドラマや映画などで活躍し、『明日の食卓』では主演を務めていますが、仕事と子育てはどう両立しているのですか。

菅野美穂さん(以下、菅野) 果たして「両立」と言っていいのかな。私の場合、バランスが取れているという状況とは程遠いかもしれないです(笑)。

 出産後も仕事を続けることに、迷いはありませんでした。育児はいつか終わるけれど、その後も自分の人生は続いていく。そう考えたら、やっぱり仕事は続けていくことが望ましいし、働いている母親の姿を子どもに見せたいとも思いました。子どもたちに、「あのとき、お母さんこんなふうに働いていたな」という記憶が残せたらいいなあ、って。

出産後も働くことに迷いはなかった、と語る菅野さん
出産後も働くことに迷いはなかった、と語る菅野さん

菅野 とはいえ、時間がとにかく足りないのが悩みです。仕事のペースは、独身時代に比べたらだいぶ落としています。だからといって、子どもたちとゆっくり向き合えているかと言われたら、実際はそうではなくて。家にいる時間はご飯を作ったり、片づけたり……常に何か作業をしていますよね。そうすると、向き合って遊ぶ時間、子どものためだけの時間なんて、まずとれなくなってしまいます。

次ページから読める内容

  • 夜中に「ああこれじゃ間に合わない、どうしよう」
  • 「もう少し時間があれば」と思うことの繰り返し
  • 「お仕事行ってらっしゃい」の言葉が励みに

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