血管と血圧のエキスパートが現代人にすすめるバナナ

 ストレスの多い現代、高血圧は誰にでも起こりうる体内の現象。しかし用心したいのは、「低血圧のはず」という思い過ごしばかりではない。仕事や子育てに追われ、余裕がない時期などに、自身の血圧の変化を見逃してしまうといったやむを得ない状況も見られる。

 血圧の安定には毎日の血圧測定や減塩食、適度な運動といった生活習慣全体の見直しが理想だ。そしてもう一つ、子育てのさなかでせわしない方々をフォローできる、負荷のない、血圧上昇リスクをコントロールする“おいしい”手段がある。

 池谷さんがアドバイスしてくれたのは、習慣的にバナナを食べるという、実にシンプルな方法だ。

「おすすめしたいのが、血圧が高めの方の血圧を下げる効果が期待できるGABAを含む食材を取ることです。GABAは体内で吸収されると交感神経をしずめ、ノルアドレナリンを抑制。血管をしなやかに開くことで血圧の上昇を抑制する効果があると報告されています」

「GABAを多く含む食品であるバナナを、ぜひ毎日の習慣として食生活に取り入れてはいかがでしょうか」

 ナイフも調理も不要。簡単に食べられるバナナを、自分の食事が後まわしになりがちな朝時間やオフィスワークの合間に、サクッと1本。――仕事も子育てもがんばりたいパパ・ママ世代こそ始めたい、一生モノの健康習慣だ。

バナナで初――ドールが機能性表示食品に

 ドールのバナナには、血圧が高めな人の血圧を下げる機能がある神経伝達物質、GABAが含まれている。このことにより、今回、9品目のドールのバナナが一堂に、バナナで初の機能性表示食品になった。個性豊かな9品目のバナナは、最終ページ『ドールのバナナ図鑑』でご紹介しよう。

 バナナに健康的なイメージを持つ人は多いはずだ。元来、食物繊維、ビタミンB群、葉酸、βカロテン、マグネシウムなど、バリエーション豊かな栄養素がバランスよく含まれたこのヘルシーフードに、新たな魅力が加わったといえる。

 GABAは1日12.3mg摂取すると、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があると報告されている。ドールのバナナの場合、大きめ1本(可食部で120g)で、その50%が摂取できる。そして、GABAは毎日摂取したい成分。体内に蓄積されないため、適量をコンスタントに取る習慣を、無理なく身に付けることが理想だ。