子役からキャリアをスタートし、『北の国から』の蛍役を長年演じ続けた中嶋朋子さん。今年20歳を迎える息子さんを持つ中嶋さんに、無理なく仕事と家事育児を両立し続ける秘訣などを伺いました。

産後3カ月で復帰。20年共働きを続けています

 20代で長男を出産。産後3カ月のときに仕事に復帰して、共働きのワーキングママになりました。もう20年近く前のことです。思い返してみると、子どもの年齢ごとに、色々なことがありましたね。

 2~3歳のいわゆるイヤイヤ期は、覚悟していたものの、息子はそれほど親を困らせることもなく、「これがイヤイヤ期? まあ、これくらいならかわいいもの」と思う程度でした。

 これは大変だ、と思ったのは幼稚園に入ってからです。息子が通った園では親が手作りしなくてはいけないものが割とたくさんあったり、保護者会の役員が回ってきたりして、どうしようと思いました。でも、できないことはできません。中途半端に頑張って役員を引き受けたりしても逆に迷惑をかけてしまうので、できそうにないことは、理由をちゃんとお伝えして、母に手伝ってもらったり、ママ友にお願いしたりして、どんどん周りの人の手を借りるようにして、乗り切りました。いいママ友に恵まれたということもありますね。仕事をしているママは、無理に自分一人で全部やろうとせず、「無理」と口に出して言ったほうがいいと思います。

中嶋朋子さん
中嶋朋子さん
中嶋朋子
1971年6月5日生まれ、東京都出身。1981~2002年、TVドラマ『北の国から』に出演。映画やTVドラマ、舞台で役者として活動する一方、ナレーターやエッセイストとしても活躍。山田洋次監督作『家族はつらいよ』シリーズでは、一人娘を育てるワーキングママを演じている。