子どもを持つ家庭には、聞き慣れた言葉である「食育」。力を入れたいけれども忙しくて取り組めていない、自分が子どものころ受けてきたような食にまつわる経験をさせてあげられない、そんな罪悪感や責任の意識を持ってしまうDUAL読者もいるはず。第3次食育推進基本計画の作成に携わった食のエキスパート、食STORY代表の米倉れい子さん、クックパッドのブランディング本部長の小竹貴子さんと「食育」について話をしました。今回は後編です。

<上編>変わりつつある家族との「共食」 食育って何?

インターネットの普及が変える食環境

米倉 この第3次食育推進基本計画を作るうえで、それまでとの大きな違いの一つに、インターネットが普及したことがありました。ネットの普及により情報の取り方が変わってきています。レシピをはじめ、栄養や食育などの食情報もネットにより入手しやすくなりました。

小竹 一方で、ネットの不安な面もありますよね。わが子はもう学童を卒業して放課後は家にいるのですが、「さみしくないの?」と言うと「家に帰っておばあちゃんとフェイスタイムしているから」って言うんです。コミュニケーションがオンラインでつながるからさみしくないというのは、今どきだなと思いつつ、対面で話す良さも分かってほしいなと。

日経DUAL編集部(以下、――) フェイスタイムで友達と食べる「共食」も増えそうですね。

米倉 実は、第2次食育推進基本計画当時、共食は「誰かと一緒に食べる」ということだったようなのですが、今では、大学の学食に一人で食べられるような仕切りができていたり、一緒に食べていてもみんながそれぞれスマホを見ていたりと、「これって共食?」と思うようなケースも出てきています。

 社会のほうが先に進んでいるからかもしれません。社会の変化にちゃんと順応しながら、食事のあり方についても見ていく必要がありそうです。

米倉れい子さん(左)と小竹貴子さん
米倉れい子さん(左)と小竹貴子さん

次ページから読める内容

  • 「食を共有する」体験は、これからさらに進化していく
  • 食育は、親だけでなく地域や世代を巻き込んで
  • ファストフードや外食も、時にはOK! 食はリカバリー可能
  • 好き嫌いの多い子どもは、まず食への興味を深めることから

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