夫と共働きで2人の子を育てているライターの寒川なおさんは、今年3~4月、保育園児の次男とともに新型コロナウイルスに感染し、自宅で隔離生活を送りました。その間、子どもたちの世話や家事、仕事はどうしたのでしょうか。後編の本記事では、自分や同居する家族がコロナに感染する事態にどう備えておくべきか、寒川さんの実体験をもとにしたアドバイスを紹介。ぜひ参考にして下さい。

前編 5歳児が園でコロナ感染 自宅隔離でママも陽性に
後編 コロナ感染に備え子育て世代が準備したい4つのこと ←今回はココ

在宅勤務をしながら育児と私の看病をしていた夫

 共働きの親は自分が陽性になることだけでなく、家族が陽性になることにも不安を感じているのではないでしょうか。リモートワークができたとしても、陽性者の看病に加え、濃厚接触者となり学校や保育園を出席停止となった子どもの世話をしながら仕事をするのは大変なことです。

 私が感染した時の夫はまさにそのパターンでした。会社員の夫はリモートワークをしながら、小学校3年生の長男と保育園年中の次男の相手をしたり、家事を行ったりしていました。子どもを寝かしつけた後も、次男が寝ているリビングで薄明かりの中、残った仕事をしていました。

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 中でも大変そうだったのは3度の食事の準備です。夫自身も濃厚接触者であるため、お総菜や弁当を買いに行くことができません。慣れない料理に苦戦しながら、1日3回の食事を作っていました。

 陽性者には住んでいる区からカップラーメンやレトルトの食材が送られてくるのですが、子どもたちにそれらばかりを食べさせるわけにはいきません。そんな状況の中で、実家から送られてきた冷凍食品は便利だったようです。冷凍牛丼のもとは解凍してあたたかいごはんにのせるだけ。冷凍ちゃんぽんは野菜がたっぷり入っており、子どもたちに安心して食べさせられるものでした。手軽に準備できる栄養価の高い食品をいざという時に備えてストックしておくと便利だということを実感しました。

夫が私に作ってくれたトマトパスタともやしサラダ。感染予防のため紙皿、紙コップを使い、食べた後は二重にしたゴミ袋に私が捨てていました
夫が私に作ってくれたトマトパスタともやしサラダ。感染予防のため紙皿、紙コップを使い、食べた後は二重にしたゴミ袋に私が捨てていました