サンサンと太陽が降り注ぐ夏。気持ちはウキウキするが、湿度も上がり、昼も夜も過ごしやすいとは言いがたいのが現実だ。しかも年々気温は上昇し、熱中症や、光化学スモッグなどの大気汚染も気になって子どもを長時間外に出す気にはなれない。そこで、エアコンの効いた室内で快適に過ごそうと思うのだが、実は室内の空気は屋外よりも最大7倍汚れていることがあるそうだ※。
※厚生労働省による平成25年度夏期室内空気全国実態調査における12種のVOCの室内・屋外中央値を基に算出。

窓を閉め切ると空気がどんどん汚れる

 環境化学物質による健康への影響について研究している東海大学医学部の坂部貢教授によれば、室内の空気の汚れには、下記のような様々な種類がある。

「建材や建材関連品、家具などの日用品に含まれている揮発性化学物質、屋外や24時間換気システムから持ち込まれたPM2.5などの汚染物質(フィルターが脆弱な場合)、エアコンや梅雨時期のカビ、浮遊カビ、花粉、ウイルス、ペットなどから発生するアレル物質、料理中にガスコンロから発生する有害ガス(二酸化窒素)、人の呼吸に伴い発生する炭酸ガスなどがあります。いずれにせよ、室内空気質=外気+室内から発生する汚染物質なので、常に汚染度は、外気<室内空気となります」

 これらの空気の汚れは、当然ながら、子どもに悪い影響を及ぼす。「例えば、お薬は、大人用、子ども用とわけて、体の大きさに準じて量を増減させますが、空気は、そういうわけにはいきません。大人用の空気、子ども用の空気のような調整はできません。呼吸量は子どもも相当高いので、汚染物質の体重当たりの摂取は、大人も子どももそれほど変わりません。つまり、空気は大人用の空気を子どもも吸っています。大人用の薬の量を飲んでいるのと同じです

 もちろん、「温泉のように、新鮮な空気が室内から湧いてくることはないので、夏でも、2時間に1回くらいは、窓を開けて空気の入れ替えをすることがきれいな室内空気を保つには必要」(坂部教授)ではあるのだが、暑い夏はエアコンをつけっぱなしにして窓を閉め切ってしまいがちだ。そうなると、上記のように、空気はどんどん汚れてしまう。

坂部貢
東海大学副学長・医学部長・基礎医学系生体構造機能学教授
坂部貢 東海大学医学部卒業後、専任講師、米タフツ大学医学部リサーチフェロー、東海大学医学部助教授、北里研究所病院臨床環境医学センター長などを経て、2009年から東海大学医学部教授。2016年より医学部長

夏こそ、空気清浄機が必要

我が家のリビングにやってきたDyson Pure Hot+Cool<sup><span class="fontSizeXS">TM</span></sup>
我が家のリビングにやってきたDyson Pure Hot+CoolTM

 夏の室内環境で子どもを守るには、温度だけでなく、空気の清浄が不可欠のようだ。夏こそ、室内の空気をしっかりケアし、家族に優しい快適な室内環境を整える必要があるのだ。そこで備えておきたいのが、きれいな空気を循環できる空気清浄機だ。

 ただ「いろんな機種があり何を選べばいいのかわからない」という人も多いだろう。そんな読者におすすめできるのが、ダイソンの「Dyson Pure Hot+CoolTM空気清浄ファンヒーター」。

 羽根のない扇風機で有名だが、実は空気清浄機、扇風機、そしてヒーターにもなるという1台3役もできる優れた最新家電である。強力な送風機能で室内の空気を循環してくれる上に、空気清浄機能にも妥協がないDyson Pure Hot+CoolTMを我が家で1週間使ってみた。