新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために外出自粛が続いているなか、これまで以上に仕事との両立に悩んでいる子育て中の家庭は多いのではないでしょうか。未就学の子どもを育てる日経xwomanアンバサダーの3人にオンラインで集まってもらい、リアルな現状や工夫、思いを語ってもらいました。

佐藤ゆいさん
Elegance&Ford代表。印象力養成講師/魅力構築コンサルタント。神奈川県在住。子どもは3歳の男の子。4月から長時間保育の保育所に入園するも即休園に。

青木水理さん
日本おひるねアート協会代表理事。東京都在住。中1の長女、小2の長男、1歳の次女がいる。長女の出産後から12年間、子連れで働く。

秋山ゆかりさん
戦略・事業開発コンサルタント/声楽家。東京都在住。子どもは4月から年中になった4歳女の子。2月27日から保育園を登園自粛。

4月にやっと保育園に入れたのに、いきなり登園自粛の要請

―― 保育園の登園自粛や休園を受けて、皆さんの働き方や環境はどう変わりましたか。

佐藤ゆいさん(以下、敬称略) 私は3歳になる息子がいて、これまで週3回程度、短時間保育に預けていました。この4月にやっと長時間保育の保育所に入園できることになり、喜んでいたのもつかの間、「保護者が自宅で見ることができる方は登園を控えてください」とのお知らせが……。フリーランスで働いているので確かに自宅にはいるけれど、仕事を抱えている身としてはどうしたらいいのだろうと。休園が決定し、自宅で息子を見ながら仕事しています。

青木水理さん(以下・敬称略) 中1の娘と小2の息子、そして1歳になる娘がいます。長女が生まれた頃から7年ほどフリーで働き、その後法人化して6年になりますが、保育園に預けず、ずっと“子連れ”で働いてきました。ちょうどこの4月から初めて一番下の娘を保育園に入れる予定だったので、その心づもりで動いていたのですが、感染が広がるにつれ、これは危ないなと。入園前に自ら連絡して、登園を自粛することにしました。一度も登園できていないままです。私の場合は出産時から子連れで働いてきたこともあって、すんなり自粛を選べたかもしれません。

秋山ゆかりさん(以下、敬称略) 私は4月に年中になったばかりの娘がいるのですが、2月27日に自治体からの登園自粛要請があったため、その日から登園するのをやめて、ほぼ在宅勤務に切り替えました。コンサルタントとしてクライアントのもとに出向く仕事をしているので、まず取引先の企業に在宅にできないかお願いして、もし在宅や子連れでの訪問が許されない場合は「契約を切ってもらっても構わない」という姿勢で臨みました。その結果、1社は本当に契約終了となりました。

―― 2月27日から登園自粛されたんですね。

秋山 クライアントが医療系や海外展開をしている製造業のため、かなり早い段階から厳しい感染症対策を行っていました。海外に住む友人から子どもが罹患(りかん)したり重症化したりするという話も聞いていたので、私自身、早くから危機感を抱いていました。何より、娘が「(ウイルスが)怖いから行きたくない……」と言っていたこともあり、早々に保育園を休ませることにしたんです。

―― 皆さん、小さなお子さんを見ながらの在宅勤務は両立が大変ですよね。どんなふうに過ごしていますか?

写真はイメージ
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