健康のための食生活のゴールは「楽しく美味しい」こと

6人の大家族の食事の用意は大変ですが、でき合い料理では不経済ですし、家族がずっと健康でいるためにもとても大切にしています。さまざまな仕事やベジタブル&フルーツアドバイザーの資格で得た知識も、家族の健康管理に活かしています。また僕自身、太れない体質がコンプレックスだったのですが、数年前からプロテインを毎朝飲み、ジムで鍛えることで体躯が大きくなり、自分に自信が持てたという経験もあります。

釣り好きのため船舶のライセンスを取っていて6人で乗れる船も手に入れたので、子どもたちを連れて相模湾に行き、皆で釣った魚を楽しむ機会がとても多いんです。僕は長野県中野市の“中野市食の大使”に就任した際に日本きのこマイスターの資格を取りましたが、今では長男がきのこにはまっていて、その知識はほとんど博士の域で全く敵いません。長女はお菓子づくりに夢中で、なかなか凝った美味しいケーキやパンを用意してくれます。

食事のゴールは「美味しい」ことだと思うんです。身体にいい食を目指しても、美味しくないと特に子どもは続かない。そして、食関連の仕事をたくさんしてきた結果、食事の背景にストーリーがあると、家族でのご飯やおやつもいっそう美味しく楽しくなると確信しています。どの地方で採れたか、意外な歴史がある、こんな栄養パワーがある、ベランダで収穫した野菜だ、お姉ちゃんが作ってくれたパイだ……などで、大人も子どもも断然興味が湧きますよね。