「子どもが学校から無事に帰宅したか気になる」「習い事や塾の帰り道が不安」「今、友だちとどこで遊んでいるのか確実に知りたい」──。小学校入学や新たな習い事、塾通いを始める時期、特に気になる子どもの安全。働く親の不安を解消するのが、わが子の居場所を知らせてくれる見守りツールでしょう。さまざまな製品が出ていますが、どんなタイプのものを選ぶか悩ましいところ。複数の見守りツールを利用している、日経DUAL読者の沖 祐理さんと伊達 綾さんに、使い勝手と経済性について、本音を語ってもらいました。

ずっとそばにいられないから見守りツールは必須!

 小学校2年生の長女と年長の次女を育てる沖祐理さんも、子どもたちの安全に気を配るワーママの一人。

「特に、この春から新1年生になる次女は、長女とは別の小学校を選んだため、電車で20分、プラス徒歩で15分以上かけての登校となります。私が通学に付き添えるのは、最初の1、2日程。その後は一人で通うことになります。電車は乗り入れが複雑な路線なので乗り間違いが気になりますし、下校が夕方になることも心配です」

 長女は電車で20分程の学校に通っていて、週に1回は帰宅してから妹を連れて新体操教室に、やはり電車で通っています。教室が終わるのは18時半頃。まだ幼い女の子2人、家に到着するまで気が休まらないと言います。

 伊達綾さんは、小6と小2、2人の男の子のママ。沖家と同様に、別々の小学校に通っていて、長男の通学時間は電車で約1時間20分、次男は電車とバスで50分程かかります。

電車で寝過ごしたり、電車が止まったりといった乗り物でのトラブルが心配です。また、次男は今、かなり距離がある塾に通っているため、帰りが20時や21時になることを考えるとなかなか一人で行かせる踏ん切りがつきません。長男はずいぶん大きくなったものの、今度は寄り道をしないかが気がかりで。いつまでも心配の種は減りませんね」

 こうした子どもの通学・通塾に対して、沖さんも伊達さんも「見守りツールは絶対必要」と声を揃えます

キッズ携帯のメリットがデメリットにも

 沖さんの場合、長女の学校では携帯電話の持ち込みが禁止のため、子ども用の見守りGPSを利用しているそうです。見守りGPSとは、GPSで取得した位置情報を電話回線などで送信する通信端末で、子どもの位置情報をパソコンやスマホからリアルタイムに把握できます。

「昔に比べると位置情報の精度が上がったとはいえ、私の使っているものはまだ誤差もありますし、連絡を取り合う機能がないのが難点です。以前、通学路と違う路線に乗っているという通知がきたとき、連絡手段がないため駅に電話するしかありませんでした。何か異変があったときに連絡がつかないと不安になり、かえってイライラしますね

 次女が入学する小学校ではキッズ携帯の持ち込みが可能だったため、見守りツールに携帯を選んだものの、それで万事解決というわけにはいかなかったようで……。

「入学準備中の3月は、外出時にネックストラップでさげさせていますが、かなり重さが気になるみたいですね。遊ぶときに邪魔なので、結局服のポケットに無理矢理押し込んでいます。子どものポケットってただでさえ小さいのでキッズ携帯を入れづらいみたいで、使い勝手はすでにイマイチです」

 小さな子どもには取り扱いにくく、結局ランドセルにしまいっぱなしになって肝心な時に電話に気づかなかったり、充電切れになったりするのでは、と心配しているそう。

 位置情報の不確かさもネックだと言います。「今回用意したキッズ携帯は位置情報がざっくりとしていて、児童館で遊んでいるのに隣の駅近くの公共施設にいると表示されたことも。高学年になったらお友だちと長い時間電話をしたり、端末の貸し借りなどが子ども間のトラブルにつながったりするのではという懸念もあります」。

 伊達さんは、長男が入学時には当時の見守りGPSを用意。次男にはキッズ携帯を持たせています。携帯については、やはり、将来的な子ども同士のトラブルを不安視しています。気軽に通話やメールができる便利さが逆に問題を生まないように、「帰宅後は親がキッズ携帯を預かる」「家庭内で携帯利用ルールを作る」といった対策を考える必要がありそうと話します。