世の中が大きく変わり、様々なニューノーマルが生まれている今は、家族との暮らし方について見直すチャンスでもあります。水まわりを中心に、優れた最新技術を賢く取り入れ、快適でエコな暮らしを手に入れませんか。
リモートワークは「より心地よい住まい」への更新のチャンス
リモートワークが始まり、家で過ごす時間が長くなるとともに、わが家の機能で気になることが出てきてはいませんか?
例えばトイレ。必然的に使用頻度が上がり、汚れが気になってしまいます。実はトイレは家庭の中で2番目に水が多く使われる場所(※)なので、水道代が上がったという家庭も少なくないかもしれません。
これを機会に、「家という空間や住まい方に対する見方や考え方をポジティブに更新していくといい」と話すのは、e do design 一級建築士事務所代表の江ヶ崎雅代さんです。
連想ゲームで見つける、わが家にとってのフィット感
「私が家づくりで最も大事にしているのは “フィット感”です。家に対する価値観は、ご家庭により異なります。少しでも家族が気持ちよく過ごせる、家族の暮らし方にフィットした住空間で過ごしてほしいものです。そのような住まいなら、コロナ禍のようなイレギュラーな事態でも、家族のストレスを軽減できるものです」と江ヶ崎さん。
そこで、江ヶ崎さんに家について家族で話し合うコツを教えていただきました。
「理想の暮らしのシーンをふわっとイメージしてみてください。例えば、『キッチンに立った時に子どもたちが見える』とか、『窓際のソファで日向ぼっこをしながらゆっくりコーヒーが飲める』とか。他にも『とにかく掃除がしやすい』や、『収納がたくさんある』などの機能面をイメージしてみるのもいいと思います。家族みんなから出てきたイメージを連想ゲームのようにつないでいくと、面白いものが見えてきます」
そうして明らかになった住まい方に対する価値観やフィット感をサポートするため、現状の違和感を解消する手立てとして、住宅の設備機器の買い替えやリフォームを検討してみるのも一つの方法だといいます。
「働き方や家事のスタイルなどに応じて、ストレスを軽減するためのツールとして、想像以上に進化している性能の良い設備機器を取り入れれば、よりフィット感のある暮らしが実現できます」