派遣型、マッチング型の特徴を知って、事業者を選定しよう

 初めてベビーシッターを利用する場合は、子どもを預けることに不安を抱くかもしれません。安心・安全に子どもを預けるにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

 まず知っておきたいのがベビーシッター事業者の選び方です。ベビーシッター事業者には2通りあり、1つは「請負型(派遣型)サービス」(以下、派遣型)。もう1つは『マッチング型サービス』(以下、マッチング型)です

 事業者によって異なりますが、派遣型の場合、利用者が事業者と契約を結ぶと、コーディネーターが訪問して面談を行います(コロナ下ではオンライン面談が主流)。ここでどんなベビーシッターに来てほしいか、何をしてほしいか、家庭の方針などを具体的に伝えます。コーディネーターはこの面談を受けて、事業者と契約しているベビーシッターを候補者として選定。利用者と面談(省略されることもある)して、OKであれば、利用が開始されます。利用者とベビーシッターとの間にトラブルが発生した場合は、責任の所在は事業者にあり、事業者が対応します

 マッチング型での事業者の役割は『場の提供』です。利用者とベビーシッターはネット上のマッチングの場でやりとりをして、直接契約を結びます。事前面接を行うかどうかも、当事者に任されます。トラブルの際は、原則として事業者は対応せず、当事者間で協議することになります

 トラブル時の対応やベビーシッターの選定、研修制度は派遣型のほうが充実していますが、利用料はマッチング型のほうが安価な傾向があります。また、マッチング型でも、シンプルな「場の提供」ではなく、 ポピンズシッターのように、利用のしやすさは担保しつつも、契約形態やシッターの採用方法、研修内容が派遣型サービスと同じで、万が一のトラブル時は企業側が責任を持ってサポートしてくれるサービスもあります。自分たちがどこにこだわるか、どんなサービスが必要かを検討し、事業者を選びましょう。

面談前に自分たちがこだわるポイントを整理しておこう

 最も大切なのは、子どもの安全のためにベビーシッターをしっかりと選ぶということです。事前面談はできるだけ行い、どういう人がいいかなどのチェックポイントを整理して臨むとよいでしょう。子どもや親との相性も大切です。面談時に短時間でもいいので子どもと遊んでもらうと参考になります。「この人はちょっと違うな」と感じたら、派遣型の場合は、コーディネーターに連絡し、新たな候補者を選定してもらいます。マッチング型は自分で他の人を探すことになります。