仕事と子育ての両立で忙しく、ゆっくり食事を作る時間がない。春休みや夏休みはもっと子どもと過ごしたい。オフィスが自宅と近かったら効率的に仕事ができるのに・・・働くパパ・ママの悩みや願望は尽きないものですよね。こうした共働き家庭の悩みを解決し、「あったらいいな」を実現する様々なサービスを『三井のオフィス』が提供しています。サービスを企画しているのは、主に同じ悩みを抱える有志の社員のみなさん。そのきっかけや狙いについて聞きました。

共働きパパママを応援する様々なサービスを提供している「Work-Life Bridge」プロジェクトメンバー。上段左から吉田雄太郎さん、牛村涼子さん。下段左から、中安理恵さん、野村妙子さん、細田知子さん
共働きパパママを応援する様々なサービスを提供している「Work-Life Bridge」プロジェクトメンバー。上段左から吉田雄太郎さん、牛村涼子さん。下段左から、中安理恵さん、野村妙子さん、細田知子さん

<プロフィール>
三井不動産 ビルディング本部
細田知子さん ワークスタイル推進部/小学3年生、4歳のママ
野村妙子さん 法人営業統括部/5歳、2歳のママ
牛村涼子さん 運営企画部
中安理恵さん ワークスタイル推進部/小学5年生、1年生のママ
吉田雄太郎さん 業務推進室/3歳、1歳のパパ

長期休み中の学童イベントで、働く親を応援

 首都圏を中心に多くのオフィスビルを手掛ける三井不動産。オフィスビル事業において『三井のオフィス』で働く人向けに様々なサービスを提供する中で、共働きのオフィスワーカーの応援にも力を入れています。中でも最も人気があるのが、小学生向けの学童イベント。

 春休みや夏休みなどの長期休暇の間、同じ学童に通うだけでなく、できればいろいろな経験をさせてあげたいと願う親は多いのではないでしょうか。ただ、時間帯や送迎の問題などで、ちょうどいいイベントが見つからないことも。そのニーズに応えようとしたのが、『三井のオフィス』が提供する「スプリングスクール」と「サマースクール」です。

「共働きの保護者の悩みを解決し、『三井のオフィス』としての付加価値を提供していきたい」と語る牛村涼子さん
「共働きの保護者の悩みを解決し、『三井のオフィス』としての付加価値を提供していきたい」と語る牛村涼子さん

 「立ち上げのきっかけは、共働きの保護者から、『子どもが長期休みの時にどう過ごさせるかが課題』という声を多くいただいたことでした。『多くのオフィスビルを運営管理する当社としてその課題を解決できたら』という考えのもと、2016年にスタートしました」(牛村さん)

 プログラムは理科実験やプログラミング教室、紙すき体験にテーブルランプやトランペット作り、貨幣博物館や都庁への社会科見学など多岐に渡っており、自宅や学校では体験できないものばかり。運営はNPO法人アフタースクールが担当。豊富なノウハウを持つ団体なので、安心して子どもを預けることができます。しかも、朝8時15分~夕方19時まで丸一日の預かりでランチ付きと、働く親には嬉しい限り。「参加者アンケートから、プログラミングや理科実験、工作など、夏休みの自由研究にもつながるようなプログラムへのニーズが多いとわかり、毎回メンバーで議論を重ねながらブラッシュアップしています」(牛村さん)。

 子どもたちに特に人気なのは、メディア出演や理科実験教室を多数実施されている松延康博士によるサイエンスプログラムだそう。目の前で繰り広げられる数々のおもしろい実験に、毎回大盛り上がり!

 参加した子どもの親からも、「親子で一緒に出勤し、学校では体験できないことができるのが魅力」「面倒を見るのが大変な夏休みの自由研究も兼ねられて、すごく有り難い」と大好評で、キャンセル待ちも出るほど。「現在は新宿と日本橋の二拠点ですが、今後もっと増やしたいと検討しています。リピーターの方も増えてきており、子どもや保護者同士で交流が生まれ、テナント企業同士のコミュニケーション醸成にも繋がっているのは、予想しなかった嬉しい点です」(牛村さん)