『白鳥の湖』 押さえておくべきポイントは3つ!
つづいて、「バレエ初心者でも分かる、『白鳥の湖』を楽しむポイント」を3つ教えていただきました。
1.踊りを楽しむ!
「バレエは、物語が進行するシーンと、物語が急にストップして踊りがメインになるシーンがあります」と宮尾さん。
「例えば王子の成人を祝う舞踏会のシーン。世界各国から集まった友人たちや、王子の花嫁候補たちが踊りますが、ここは物語がストップしているシーン。踊りと音楽を十分に楽しんでください」
2.白鳥の踊りに注目!
「『2幕』は照明が暗くなり、眠気が襲ってくるかもしれません(笑)。そこをグッとこらえて『白鳥の踊り』に注目してほしい」と宮尾さん。「王子と出会った後、小さい4羽の白鳥が手をつないで踊る有名なシーンが見どころの一つ」
このシーンで流れる『4羽の白鳥たちの踊り』は、短い曲だけれどとても有名なので、誰もが一度は聞いたことがあるはず!
「その後、大きな2羽の白鳥が踊り、いよいよオデットが登場します。呪いをかけられてしまったオデットが、オーケストラの音楽と同調しながら踊るシーンでは、言葉にならない悲しみをどれだけ踊りで表現できているか、見てほしいですね」
3.マイムを知っておこう!
せりふのないバレエを何十倍にも楽しむポイントは、この「マイム」にあると言っても過言ではありません。言葉の代わりになる「マイム」は、全世界共通。「マイムを知っていれば、どこの国でバレエを見ても分かります」
この日宮尾さんに教えていただいた、『白鳥の湖』で登場する代表的なマイムは「結婚」「愛しています」「覚えていますか」「誓う」「死」の5つ。「白鳥の湖は、まずこの『結婚』のマイムを覚えておけば大丈夫です」