子どもをよく見て、変化をキャッチし、保育士と共有を

 普段あっさり別れられる子が今日はなぜか泣く、グズグズする、というイレギュラーなときはケアが必要です。言葉が話せるようになっていれば、前日に友達とケンカした気持ちを引きずっていて保育室に入りたくないなどが聞き取れます。

 そんなときに、いつもと同じようにハイタッチをする気分にはならないですよね。子どもは親と別れるのが不安で当たり前です。ママ・パパはぜひ「こんなことがあったと言っていました」、「何かあったみたいなんですけれど」と、子どもの変化を保育士と共有し、ケアしてもらってください。

 入園したてで、まだ言葉で伝えられない時期は、子どものことをしっかり見てあげましょう。体調が悪いのかもしれませんし、0歳、1歳だと人見知りで泣くということもあります。「今日はいつもと違う」というときは、ぜひ保育士に相談してください。

1年目は病気が多いは事実。対策を練っておくと安心

 「入園した年は何度も熱を出す」「お迎えコールがしょっちゅう来る」と身構えているママ・パパも多いと思います。確かに、ほとんどの赤ちゃんはその通りです。保育園1年目の赤ちゃんの多くは1年で10回くらいは風邪を引きます。「そんなに頻繁に風邪を引くのは親の管理が悪いからなのか」と思うかもしれませんが、そうではなく、赤ちゃんには免疫が少ないからです。

 保育園は大勢の子どもや大人が集まる集団の場です。手洗いや消毒などを励行していても、感染症をうつす・うつされるというのはどうしても起こってしまいます。ただ、多くの場合、次第に免疫力が上がり、風邪を引きにくくなります。子どもの体質や年ごとの病気の流行もあるので一概には言えませんが、病欠の日数も減っていきます。

 そうはいっても、年長さんになってもインフルエンザになり、最短でも5~6日間お休みすることもあります。病児保育やシッターさんなど、いざというときの「保険」は入園と同時に調べておくと安心ですね