日本最大級の働く女性の総合イベント「WOMAN EXPO TOKYO 2017 Winter」。デル株式会社コンシューマーマーケティング部長の横塚知子さん、フェイスブック ジャパン広報統括の下村祐貴子さんに、日経DUAL編集長 羽生祥子が公開インタビュー。人気外資系企業の部長である女性ママボスたちは、どんな凄い仕事術、両立ノウハウ、プライベートタイムがあるのでしょうか? 前後編でお伝えします。
ヒールが3週間で潰れる「足で稼ぐ営業」だった
日経DUAL編集長 羽生祥子(以下、──) みなさん、今日はなかなかお話を伺うチャンスのない方々をお招きしました。 非常に美しい女性が2人ここに座ってらっしゃいますが、おふたりとも2児のママでありながら、大きな外資系の企業でリーダーをされています。
横塚知子さん(以下、横塚) デル株式会社コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部 コンシューマー マーケティング部 部長の横塚知子と申します。今41歳です。
デルというと、外資系のパソコンというイメージが皆さんあると思いますが、現在はITに関するすべてのソリューションを提供しています。パソコン、サーバー、セキュリティー。そういったものを販売しているところが、今私のいる部署です。
横塚 私はデルは3社目の勤務先になりまして、勤めて12年目となります。1社目はラクーンというベンチャー企業でした。営業の部署で、新規営業で契約を取ってくる仕事をしていました。
主にメーカーの方に対して営業をかけていくわけですが、自分で電話をしてアポを取って商談し、そこから成約していく、まさにザ・営業という仕事です。ハイヒールのヒールが3週間で潰れるくらい。
── 仕事で歩きすぎて?
横塚 はい。タクシーは使えなかったので、基本、駅から歩くんですよ。遠くても。
100本電話をかけてアポが取れるのは1本
横塚 100本電話をかけて、商談に行けるのは1本です。私の声は低めなので、もうちょっと声が高かったら2%とか3%とかいっていたのかもしれないのですが(笑)。どんなにベテランの方に聞いても、やっぱりテレアポの成約率というのは、2~3%なんです。