自分がどうあれ、リーダーは走れ
── 今日、会場に来てくださっている皆さんも、これから外資系企業への転職を考えていらっしゃる方もいると思います。ここからは、リーダーとして日頃どういったところに気をつけているのか、伺っていきましょう。
横塚 私は2つあります。まず「自分がどうであれ、走れ」ということです。2点目は、チームのメンバーがどうモチベーションを維持できるのか、どうすればチームが強くなれるのかという動機づけをしていくということです。
── 横塚さんが走ったら、ものすごいスピードでしょうね! 具体的にどういう行動ですか?
横塚 チームの中で頑張っている人が1人、あるいは何人かいると、人ってそのチームの中で、フォローし合うものなんです。いつも100%頑張れるとは限りませんが、リーダーとして私は、誰よりも全速力で走っていくということを心がけています。
── リーダーが曇った顔をしていてはダメだと。
横塚 そうですね。
── チームの中で、横塚さんが一番元気なんですね。
横塚 私、朝会社に行くのが一番早いんです。朝の7時半には会社に到着しています。始業は9時ですが、会社に到着してから始業までにやることを整えていく。
それから、自分1人が頑張っても、できることって限られている。1人が頑張って 1.2倍くらいだったとしても、チームの全員がそれぞれ頑張ってそれが束になると、すごいことが起きるんですよ。チームが強くなるんです。
私は、もちろん先頭を走れるように頑張るわけですが、1人ひとりのメンバーを強くする、そのことが、最終的には自分にも返ってくると思います。
── チームメンバーが何かいいことをすると、横塚さんに褒めてもらえるんですか?(笑)
横塚 はい、褒めますよ。怒ると怖いらしいですが(笑)
── 横塚さんは強さと優しさの両輪、なんですね。
リーダーは俯瞰して、優先順位をつけるのが仕事
── 下村さんはいかがですか?
下村 私は「いつも楽しく」を心がけています。と同時に、目的と戦略とゴールは、クリアにしています。なおかつ、ミッションが非常にユニークな会社ですので、1つひとつの業務がミッションにちゃんとつながっているかという確認をします。
それから私は今回、計算してみたのですが、1年に約70 リリース、イベントは 約20、インタビューコーディネートは60から70。2人のチームでこれだけのことをやっています。これでもかなり減らした結果です。
優先順位をつけるということが大事だと思っていますので、社内社外からいろいろなリクエストが来るなか、どこが一番重要かを見ているのがリーダーとしての役割だと思っています。
── 客観視して俯瞰して、優先順位をつけるのがリーダー術ですね。