梅干しが苦手でも食べられる、梅レシピ本

 梅が健康に良いのはわかるけど、毎日梅干しを食べるのはハードルが高い、子どもが梅干しを食べられないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? そんな方たちのために考案されたのが、今回の『まいにち元気 31日の梅レシピ!』です。

 田中さんに続いて登場された、「31日の梅レシピ制作委員会」の坂本康好さんが、レシピ本作成の経緯と思いについてお話ししてくださいました。
 「平成元年に作成した梅レシピ本を、30年を節目にリニューアルしたいということ、近年の梅離れを見直したいということで、新しく製作することになりました。昔ながらの白干梅と梅酢を使ったレシピで、体にすっと馴染む味になっています。特に、梅酢からあげはみなべ町の郷土料理です。今日は疲れているから梅を食べて元気を出そう、お弁当が腐らないように梅を入れようといったように活用してもらえたら嬉しいです。日常的に家庭に梅料理が並ぶようになってもらえたらと思います」

梅酢は世界に誇る調味料

 続いては、フードスタイリストの飯島奈美さんによるゲストトークです。飯島さんはテレビCMや広告、ドラマ・映画などで活躍されていて、映画『かもめ食堂』『海街Diary』でもスタイリングを手がけています。  飯島さんが、梅産地のひとつであるみなべ町のレシピ本作りに参加されたのは、ひとえに飯島さんの「梅愛」によるものだそう。

 「もともと梅は大好きで、よくお料理でも使っていたのですが、中国の薬膳の勉強をした時に梅の効能の多さを知り、改めて梅の素晴らしさを感じました。美味しいだけでなく、ヘルシーで栄養もあるんですね。
 特に梅酢に出会ってからは、梅酢愛が止まらないです(笑)。梅酢で作った唐揚げはとても美味しくて感動しましたし、梅酢は殺菌効果も素晴らしくて。ビネガースプレーに入れて持ち歩いて、出先でうがいをしたり、海外であまり衛生状態の良くない場所で食事をする時に料理に振りかけたり、いつでもどこでも使っています。おかげで風邪をひくこともなくなり、いつも元気です。撮影現場で女優さんに差し入れしても、とても喜ばれるんですよ。
 台湾で料理教室をやった時にも梅酢を使ったのですが、現地の方もみなさんとても絶賛されていて、これはもう世界調味料だなと。醤油や味噌と同じ、日本が世界に誇れる調味料と言えると思います」