子どもの使い道を広げるためにもスペックの高いパソコンを

 豊福さんはさらに「子どもだましのパソコンも、子どもの興味を奪います」と話す。

 「中途半端な性能・機能のせいで、やろうと思ったことができなかったり、途中でトラブルが起きたりしたら『しょせん、子ども用のまがい物』しか使わせてもらえないと落胆するでしょう」。そう話す豊福さんが例に挙げるのは、折り畳み式ナイフの定番・肥後守(ひごのかみ)だ。

 「肥後守はモノを削ったり作ったりする時には便利な道具ですが、ホンモノの刃物でもある。ケガだけはするなと、小学生のときに親に渡されました。もしも渡されたのが肥後守でなかったら、刃物を扱う自覚もないまま、中途半端な道具が作れるものの限界を決めてしまう事にも気付くことがなかったでしょう」

 パソコンでも話は同じ。子ども用でも大人が仕事で使うスペックを意識したい。Dynabookの『dynabook V8』はパソコンとして十分な性能を備えている。CPUはインテル(R) CoreTM i7-8550U プロセッサー 1.80GHzで、SSDは512GB、メモリは8GBだ。付属するMS-Officeでのファイル作成やWeb閲覧はもちろん、360度動画の編集やストリーミング再生にも十分に対応する。

 豊福さんは、実際、学生たちに接するときに不十分な道具によって行動の限界を決めてしまう様子を目撃してきたという。

 「講義中、キーボードでメモを取る学生もいれば、ペン入力でメモを取る学生もいます。ただ、いったん使いにくいと判断すると、使わなくなってしまいます。両方を使い分けている学生は、その時々の用途や気分で決めているようですが、いずれにせよ、入力方法に複数の選択肢があって使い分けできるのは、普段使いの道具として積極的な意義があります」

 『dynabook V8』は、ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える2in1コンバーチブル。早速タブレットスタイルにし、ペンの書き心地をチェックすると「追随性が低かったり書き心地が悪かったりするとダメですが、これは紙のノートに書いているような感覚で書けるので良いですね」と豊福さんはコメントする。

 さらには、付属のオリジナルアプリ『TruNote』を使うと、ペンでメモを取ったり、簡単な操作で必要な部分だけを切り出して他のファイルに貼り付けたり、後から部分的に色を変えたりと、いろいろな編集ができる。

 「先ほども少しお話ししましたが、パソコンは、いろいろなものを寄せ集めて新しく何かを作るのに向いている道具です。文書はワープロソフトで作るけれど、貼り込む概念図は他のソフトで作りたい、といったケースはよくあります。簡単に切り替えや連携ができるようになっているのはとても便利ですね」