【トイレでエコ】最後は海へ――排水について親子で考える

 トイレの排水は高度な技術によって浄化され、やがて海に戻ります。トイレを、下水道を経て家と川や海とをつなげるパイプだと考えると、家族で環境についての新しい会話が生まれそうです。

  • 1回で流れる水の量は?
  • 流れたものは家からどこに向かう?どう浄化される?
  • 大災害でトイレが使えなくなったらどうなる?
  • トイレのお陰で清潔な生活が送れている

 ――実は大人も知らないトイレ事情は少なくないはずです。一緒にショールームや博物館などに行き、トイレにまつわる情報を収集すれば、意外にも、自然環境への関心にも結び付くはず、まさに家と世の中の大切なパイプなのです。

【情報のアップデート】タンクにペットボトルを入れてはいけない

 私たち自身が先端技術や企業の研究成果を知ることで、家計に直結する収穫もあります。節水のためにタンクにペットボトルを沈める方法を取り入れているご家庭はないでしょうか。このアイデアは実はトラブルの危険性をはらんでいるのです。

 トイレをきちんと流すには、そのトイレに合う適正な水量が必要です。なぜなら、水量が不足すると十分に流れ切らず、共同住宅などで排水管がつまるトラブルの一因になります。あらかじめ設定された水量を使うことは、環境を守るためにも無駄な支出をなくすためにも非常に重要。現代の水洗トイレの節水は、プロフェッショナルたちが研究を重ねて極めた最先端技術に任せることが正解。実際、1回で流れる水の量は、メーカーの努力によりこの20年ほどで三分の一にまで減っています。


■ 約20年でトイレの洗浄水量はおよそ1/3に
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上のグラフの試算条件など、詳細はTOTOレストルームカタログをご参照ください ■TOTOレストルームカタログはこちら

   身近なトイレには意外な秘密、知られざる環境配慮機能などのテーマが隠れています。家族でのトイレ掃除シェアをきっかけに、環境について話すのも面白いのではないでしょうか。トイレは、子ども達の自由研究のテーマにもなりそうですね(談)。