パパママの主体的な育児参加を実現するサービスとは?

 ここで、パナソニックの石崎祐大さんと三重野雅裕さんが、パパママの主体的な育児参加を実現する新サービス「COYA」について説明。COYAは、未来の「カデン」を生み出すための、パナソニックの「Game Changer Catapult (ゲームチェンジャー・カタパルト)」が主催する公募型ビジネスコンテストで選出され、現在、サービスローンチに向け、企画・サービス設計を進めているところです。

石崎さん 私も昨年4月に第一子が生まれたばかりです。けれど、私自身は仕事の忙しさが変わらず、日々帰宅するのが夜の22時、23時。その間、妻は1人で小さな命を育てるプレッシャーと孤独感に苦しんでいました。

 私としても仕事を必死にやっているなか、家に帰ったら妻から父親として認めてもらえないのがしんどくて。とくに、帰宅時間が早いパパと比べられると、父親としての自信がなくなっていきました。せっかく子どもが産まれて幸せなのに、何で自分も妻も苦しいのだろう、と悶々としていました。

 調べてみると、産前産後の男女のうつ状態の割合は、お母さんは産後1カ月頃が一番多く15.1%、お父さんは産後3カ月~半年頃が一番多く13.2%ということがわかりました(読売新聞調べ)。

 社会状況としても、核家族化が進み、地域のつながりが希薄になっているため、お父さんが育児に参加しないとお母さんが本当に1人で育児をしなければなりません。そういった状況から育児を積極的にしたいというお父さんが増えていますが、男性の働く環境は昔と大きく変わっていないため、仕事と育児の両立に悩んでしまう、という背景がありました。

 そこで、お父さんお母さん2人で育児に向き合いたいと思っているのに実現できていない家庭の課題を解決したいと思いました。

三重野さん 僕自身も一昨年の10月に第一子が誕生して、子どもはまだ小さいです。石崎の話にものすごく共感をして、初めて育児をするお父さんお母さんふたりの主体的な育児参画を実現するスマートフォン向けアプリ「COYA」を一緒に考えました。

(左)ふたりで育児の目指す姿を共有し、理想達成度を表示。(右)日々の育児のTODOが自動で作成。育児のタイミングに合わせて通知される
(左)ふたりで育児の目指す姿を共有し、理想達成度を表示。(右)日々の育児のTODOが自動で作成。育児のタイミングに合わせて通知される