今まで経験したことがない、全く未知の領域である「一人目の子育て」。0歳~1歳の第一子がいるパパ、ママ5人で座談会を実施し、一人目の子育ての悩みや不安を、ぶっちゃけトークしてもらいました。その結果、睡眠不足によるストレスや孤独感、育児を認めてもらえない不満など、パパママの悩みが明らかに。

そんな一人目パパママを支援するのが、パナソニックの新規事業創出プラットフォーム「Game Changer Catapult (ゲームチェンジャー・カタパルト)」が開発中の「COYA(コーヤ)」。ふたりで育児の目指す姿を共有したうえで、夫婦の育児を「見える化」して共有、さらにパパママが今何をしたらよいのかを教えてくれます。座談会には、COYAの開発者で、ともに1児のパパであるパナソニックの石崎祐大さんと三重野雅裕さんも参加。共感できるサービス内容に、「使ってみたい!」との声が。育児の悩みを軽減するカギが見えてきました。

座談会はオンラインで開催。パナソニックの石崎さん(真ん中左)と三重野さん(真ん中右)、そして0歳~1歳児の子どもがいるパパママ5人が集まった
座談会はオンラインで開催。パナソニックの石崎さん(真ん中左)と三重野さん(真ん中右)、そして0歳~1歳児の子どもがいるパパママ5人が集まった

寝不足でイライラ、夫にあたってしまうことも

――まずは皆さんのプロフィールを教えてください。

本村ママ(仮名) 1歳2カ月の娘がいます。1年間の育休を経て復帰したのですが、働くママにあまり理解がなく、2カ月ほどで限界を感じて退職。いまは次の仕事を探しているところです。

田所ママ(仮名) 10カ月の息子がいます。いまは育休中で今度の4月から復帰予定です。夫は完全在宅しています。

川西ママ(仮名):10カ月の娘がいます。フリーランスの仕事を少しづつ再開しています。4月からは保育園に子どもを預ける予定なので、もう少し仕事量を増やせるかなと思っています。

高橋パパ(仮名):10カ月の娘がいます。会社の経営に携わっていて、基本的には週3日は在宅、週2日はオフィスに出社したり全国に出張したりしています。娘が5カ月の頃に妻が復帰、いまは保育園に通っています。

増口パパ(仮名):6カ月の息子がいます。フリーランスなので、基本的には在宅で仕事をしています。妻は会社員で現在育休中、保育園に入ることができれば4月から復帰予定です。

――日頃の育児の悩みを教えてください。

本村ママ 子どもが夜2時間おきに泣いていた頃は睡眠不足が辛くて。夫は目が覚めてもすぐにまた寝ることができるのですが、私は一度目が覚めると目が冴えてしまうタイプ。寝不足だとイライラしたり、感情も悪くなったりして、くだらないことで夫にあたってしまうこともありました。

田所ママ わかります。私も産後2~3カ月の頃が一番辛かったですね。睡眠不足で気力も体力もなく、朝か夜かもわからず、気づけは1日が終わっているという状況。いま思うと産後のホルモンバランスの乱れで疲れやすかったのだと思います。気も短くなり、夫にささいなことであたってしまうのが自分でも嫌でした。

 出産前は当たり前のようにあった自分時間がなくなり、自分が自分でなくなってしまうように感じて…。それで夫とも話し合い、子どもを一時保育に預けたり、家事をアウトソーシングしたりしました。

川西ママ 私も自分の時間がもっと欲しいです。夫は仕事をしながら大学院に通っているため、日々忙しくて。家事や育児でやっていることはゴミ出しとたまに子どもをお風呂に入れるくらい。基本的にワンオペ育児です。

 何度か夫とケンカして気づいたのは、夫を変えることは難しいということ。そこで、一時保育や実家の母に頼りながら育児と仕事を両立しています。

パパだって家事や育児をやっているのに…

増口パパ 我が家は両家とも両親が遠方にいる上に、身近な友人に子どもがいないこともあり、気軽に人に会えないのが悩みです。頼れるのはネットの情報くらい(笑)。

 子どもの寝つきが悪くて、妻が泣き崩れたこともあります。それがきっかけで、もう自分がやるしかない、と腹をきめました。それから、午前中に仕事をして、午後は家事と育児、子どもが寝たらまた仕事と、なるべく育児に関われるよう自分の仕事を調整するようになりました。妻のストレスをいかに減らせるかを考えながら、自分ができることをやっています。自分ではやっているつもりでも、妻からはやっていないと言われることもあるので、なかなか難しいです。

高橋パパ 私は妻が育休中のときに、妻から感情をぶつけられたことがありました。恐らく日々誰かと話す機会も少なく、いろいろ煮詰まっていたんだと思います。自分だって家事や育児をやっているのに…と思いましたが、対立しても仕方ありません。お互いが気持ちよく育児に向き合えるように、保育園の送迎や家事など、日々自分ができることをやるようにしています。

子どもとふたりきり、周りのママが活躍…ママの孤独

――育児をしているときに孤独感を感じたことはありますか?

本村ママ あります。基本的に夫は出社していないので、日中は子どもと2人きりです。誰か大人と話したくて、毎日のように姉とビデオ通話を繋げっぱなしにしていました。私がトイレに行く間、ビデオ通話越しに見てもらっていたこともあります。けれど、姉が忙しくなってビデオ通話ができなくなったときは、暗い気持ちになったり、早く仕事に復帰したいと思ったりしましたね。

川西ママ 周りの友達が活躍しているのを見ると、いいな、私も仕事をしたいのに、と寂しくなる気持ちもありました。でも、先輩ママに子どもが小さい頃は焦らなくていいんだよ、と事前に聞いていたので、いまはかわいい赤ちゃんとの時間を楽しもうと、何とか前向きになることができました。