夫婦ゲンカというと、普通は家という密室で行われるものなので、よその家ではどのような夫婦ゲンカが繰り広げられているのか(はたまた、繰り広げられていないのか)、伺い知る機会は少ないのではないでしょうか。実は、他人の夫婦ゲンカは、自分たちの夫婦関係を良くするヒントの宝庫。そこから学べることはたくさんあります。

そこで、仕事と家事&育児の両立を目指しつつ、妻の人生も一生懸命に考えるという、スーパーマンのようなダディを目指して活動するダディ集団「スーパーダディ協会(SDA)」が、「いい夫婦の日」に当たる2018年11月22日の前日に、渋谷にあるカフェにて「フウフゲンカシンポジウム シブヤ2018 ~他人の喧嘩は、蜜の味。~」を開催。事前に配られたアンケートをもとにSDAの会員たちが夫婦ゲンカをする派、しない派に分かれて意見を述べ合い、熱いディスカッションを行いました。その模様を2回にわたってダイジェストでお伝えします。

「ケンカをしないと、夫婦関係をちゃんと保てるはずがない」

 「『他人のケンカは蜜の味』とは言ったもので、ケンカも他人事とあれば客観的に考えやすいし、そこから学べるものも少なくありません。皆さんのフウフゲンカに関するエピソードを聞いて学びながら、大いに議論し合い、盛り上がる1日にしたいと思います!」と、司会を務める小原壮太郎さんの挨拶で、シンポジウムがスタートした。

 最初にプロジェクターに映し出されたのは、事前にSDAメンバー38人に配られたアンケートのうち、「フウフゲンカをしている? していない?」という質問の集計結果だ。

 38名中、「する」と答えた人は17人で45%。「しない」と答えた人が19人で50%。夫婦ゲンカはしない派のほうが、わずかに上回った。

 この結果を受けて、最初にケンカを「する」派の板谷俊明さんが、「フウフゲンカはすべし! むしろ、しないでちゃんと関係を保てるハズがない」と持論を展開した。

 「ケンカしないで済むのであれば、そのほうがいいと思います。とはいえ、いろいろと仕事の付き合いで帰宅が遅くなることも多く、そういう時はかなり酔っ払っているため、妻に怒られるということからフウフゲンカが勃発することが多い。すぐに『ごめんなさい』と言えばケンカはおしまいになりますが、『仕事だからしょうがないだろう!』と言ってしまうところからお互いにスイッチが入って本格的にバトルが始まります。そういった感じで、最近は週3ペースくらいでケンカしています。もはやルーティン化していると言っていいでしょう(笑)」(板谷さん)

 さらに、板谷さんは「スイッチが入ってからがお互いのホンモノのトークといいますか、本音で言い合うバトルが始まるというのが、普通であるべきだと思うんです。そういう意味では、ケンカをしないと、夫婦関係をちゃんと保てるはずがないと、僕は思っています」とも。

 「板谷さんの夫婦はそうだ、ということですよね?」との司会の問いに板谷さんは「世の中、そうあるべきだと思うんです。本音でケンカをしない夫婦というのは、ちょっと草食過ぎやしないかと思います」と答えたところで、「ケンカしない派」の意見も紹介された。