優待株とのつきあい方(その2)

 そのほか、優待投資の注意点と、覚えておきたいテクニックも桐谷さんに教えてもらいました。

【Point1】わが家にとって使える優待品かチェック

「優待利回りが高い銘柄があると、つい目を奪われてしまいがちですが、優待品がわが家にとって本当に使い勝手のよいものかどうか、必ずチェックをしてください。食事券や買物券をもらっても、近くに使える店がなくては残念ですから」。

 その点、店舗に加えてネット通販も利用できる優待なら全国どこに住んでいても利用できるので、そうした使い勝手のよい銘柄をチョイスするのも手。「お勧め銘柄で挙げたアパレル企業のバロックジャパンリミテッド(3548)は総合利回りが約8.7%と高いうえ、店舗に加えてネット通販でも優待券を利用できます」。

【Point2】お気に入りの優待銘柄は夫婦で1単元ずつ保有

 お気に入りの優待銘柄があれば、夫婦で1単元(100株)ずつ保有して、優待を2倍楽しむのも手だと桐谷さん。お勧め銘柄で挙げた靴販売店を運営するジーフット(2686)は、100株以上1000株未満で1000円分の優待券が年2回もらえます。「1人で2単元保有しても優待内容は1単元の場合と同じですが、夫婦で1単元ずつ保有すればそれぞれ優待を受けられるので合計4000円分の優待券がもらえることになり、靴を買うときに重宝します」。

 夫婦で同じ銘柄を保有していれば、その銘柄が大きく値上がりした場合、一方を売却して利益を確定し、もう一方は残して優待をキープするという戦法もとれます。利益も優待も得られるお得なテクニックなので覚えておくといいですね。「値下がりした場合は、じっと我慢。優待品をもらいながら、また株価が上がるのを待ちましょう。割安になったら、優待利回りが上がってまた買う人が増える可能性があります。これが優待投資のいいところですね」。

*優待内容は特に断りのない限り100株保有の場合。内容は2019年2月14日現在のもの。
*優待内容は特に断りのない限り100株保有の場合。内容は2019年2月14日現在のもの。

(文/萬真知子 撮影/木村輝)

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