共働き家庭はどうしても子どもと離れる時間が長くなります。そのとき、もし大災害が起こってしまったら……。

考えたくはない未来ですが、想定し、準備しておくことはとても重要なことです。多くの被災されたお母さんたちの経験を踏まえ、「災害に強い地域社会をつくる」というテーマで防災の啓発活動をしているNPO法人ママプラグの冨川万美さんに「共働き家庭の防災対策」について教えてもらいます。今回のテーマは「防災グッズ」です。

講演で必ず聞かれる「モノの備え」

 ママプラグで防災事業を始めてから、セミナーや講演会の依頼を受ける機会が増えました。その際、主催者の方に「盛り込んでほしい話はありますか?」と聞くと、大抵の場合「有用な防災グッズについて教えてほしい」と言われます。

 最近は特に災害が頻発しており、さまざまな防災情報が出ているので、皆さんの意識も少しずつ変わってきたと感じますが、「防災」というとやはり「モノの備え」をイメージする人がまだまだ多いようです。

 私たちは、防災には「ソフト面」と「ハード面」があると伝えています。これまでの連載では主に「ソフト面」、例えば家族間でのルール作りや子どもとの向き合い方など、非常時に備える心構えについて書いてきました。が、やはり「ハード面」の備えも忘れてはならない重要な防災なので、今回はモノに焦点を当てたいと思います。

 とはいえ、ネットや書籍で簡単に手に入る防災グッズのリストをお伝えしてもあまり意味がないので、今回はママプラグが独自の目線で選んだ優れモノをいくつかご紹介します。

 モノを備えるに当たって、考えてほしいことは大きく二つです。

●「生き残る」ために必要かどうか
●「生活を続ける」ために必要かどうか

 どういうことなのか、分かりやすく時系列で説明しましょう。

 例えば、大地震が発生した場合、「発災直後から72時間」が生き残るタイムリミットといわれています。発災からの3日間は、まさに「生きるか死ぬか」という究極の状態に身を置くことになります。

被災直後は、生き残ることができるかどうかという究極の状態

次ページから読める内容

  • 「生き残る」グッズだけで本当に万全か?
  • 本当につらいのは発災1カ月後から
  • 食事面・衛生面・精神面で必要なグッズを考える
  • 精神の安定は思っている以上に重要

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