会社の対策に加え、「自分にとって大切なもの」を備えよう

 災害発生時も自分と家族が安全に過ごせるようにするためには、事前に対策を進めておく必要があります。

 子どもたちは保育園・学校など、親はオフィス(もちろんオフィス以外にいる場合もありますが)が緊急時の拠点になることが多いと思います。仕事柄、オフィスにほとんどいないという場合も、拠点として戻れるのならば戻りましょう。オフィスが近くでなければ、他に身を寄せられる場所を見つける必要があります。

 今回は、オフィスで何を備えておけばいいのか、どうすれば家族全員が無事に顔をそろえるまで、安全を確保しておけるのかについてご紹介します。

 オフィス防災には、「会社で対策しているもの、こと」と「自分で対策すべきもの、こと」があります。

 会社では、ある大手企業の場合、こんな対策が進んでいます。

● 食料などの備蓄の準備
● 職員向けに防災グッズを個別配布
● ガラステーブルを置かない
● マニュアルの非常要員が分かりやすいようにゼッケンをつける
● ツイッターを活用して安否確認

 皆さんのオフィスはどうでしょうか? 自社の防災対策を知らない人も多いので、この機会に確認してみることをおすすめします。水・食料・毛布などはある程度備えている会社が多いはずです。

 企業向けの防災については、代表的なところで、文房具メーカーのコクヨが10年以上前からオフィスの防災啓発に取り組んでいます。「企業が進めるべき防災対策って何をするの?」と思われる人は、ぜひ参考にしてください。

 しかし、すべて会社任せでいいのかといえば、そうではありません。「自分で対策すべきもの、こと」とは一体何でしょうか。

 それは、「他の人にとっては特に必要というわけではないけれど、自分にとっては必要なもの」です。