食品に要注意! 食中毒予防と備えておきたいグッズを紹介

 そして、夏場は衛生対策も重要です。

 2016年の熊本地震は、4月に起こりましたが、避難所では配給されたおにぎりが原因で集団食中毒が発生しました。これが酷暑の中であれば、さらに菌の繁殖が進み、被害が大きくなっていたかもしれません。

 また、手洗いの水が断水されていたため、バケツで手を洗うなど、衛生環境が劣悪になってしまったことで、ノロウイルスがまん延した事例もありました。現在、過去の災害の事例を再び起こすことがないよう、各自治体でマニュアルが改定されつつあります。

 食中毒の予防は、避難所の運営サイドの改革も大きいですが、例えば在宅避難の場合もリスクがないわけではありません。以下のことに注意してください。

● 冷蔵庫が止まったら、腐りやすいものはカセットコンロで速やかに調理し、なるべく早く食べきる
● 少しでも臭いがしたり、変色したりしている食品は口にしない
● 食品に触るときは、手を除菌シートやジェルなどで清潔にする。ため水は使わない
● 家族間でも、同じ食品を食べ回さない

 シャワーも浴びられないような状況が続いた場合、汚れや臭いは自他ともに気になるものです。特に赤ちゃんや小さなお子さんは新陳代謝も活発なので、清潔にしてあげる必要があります。以下のようなグッズを使って、できるだけからだを清潔に保ちましょう。

● 汗拭きシート
● おしり拭き
● ドライシャンプー
● 携帯用シャワー、ビデ

 こういったグッズに加え、着替えやオムツを多めに備えておきたいところです。