共働き家庭はどうしても子どもと離れる時間が長くなります。そのとき、もし大災害が起こってしまったら……。

考えたくはない未来ですが、想定し、準備しておくことはとても重要なことです。多くの被災されたお母さんたちの経験を踏まえ、「災害に強い地域社会をつくる」というテーマで防災の啓発活動をしているNPO法人ママプラグの冨川万美さんに「共働き家庭の防災対策」について教えてもらいます。今回のテーマは「学校の防災」です。

被災経験のある18歳の7割が「学校の防災教育は役に立った」と回答

 今年も、長かった受験シーズンが終わりました。ほっと胸をなで下ろすのもつかの間、来月からの新生活に期待や不安でいっぱいのご家庭も多いと思います。

 ママプラグでも、主要メンバー5人のうち、来年は3人のご家族が受験に臨みます。自然と、メンバー同士の集まりでも、受験する志望校や子どもの勉強についての悩みが話題の中心になりました。

 受験を済ませた方も、これから控えている方も、子どもが通う学校選びについては、とことんリサーチしているのではないでしょうか。そこで、今回のテーマは「学校」です。

 東日本大震災から、8年がたちました。当時、小学生だった子どもは成人を迎え、生まれたばかりだった赤ちゃんは小学校に通っています。私たちにとってはまだまだ記憶に新しい震災も、今の子どもたちは知らないか、小学校高学年でうっすら覚えている、といったところが現状でしょう。

 子どもたちに震災の傷跡を伝承していくことも必要だと思いますが、私たち大人がまず教えるべきことは、一方的に恐怖を与えることではなく、いつ、どこで災害が起きても自然に身を守れる人間であり続けることだと思います。具体的には、「災害について正しい知識を身に付けること」「人がどのような状況になったら傷つき、危険に陥るかを想像できること」「どんな困難に遭っても、自分で考えて冷静に行動できること」などです。

 先日、日本財団が発表した「18歳意識調査」で、非常に興味深いデータがありました。災害に対して「不安がある」という回答が77.6%に上る中、「学校での防災教育は役に立った・立つと思うか」の問いに対し、「役に立った・立つと思う」という回答が6割以上を占めていたのです。被災経験がある層に至っては71%が「実際に役に立ったと思う」と回答しています。

 「学校の防災訓練なんて、真面目にやった記憶がない……」「あれが役に立つとは思えない」。そんなふうに思われた方も多いのではないでしょうか。しかし、実際の体験談を聞くと、普段の教育こそが「自然と体が動いてくれる」「冷静に行動できる」ことにつながることが分かります。

 では、そんな防災教育、読者の皆さんの大切な子どもたちが通う学校では、どうなっているでしょうか。

学校の防災訓練は重要な教育(写真はイメージ)

次ページから読める内容

  • 神奈川県のある名門私立中学の取り組み
  • 防災対策チェックのポイント

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