多忙で家事・育児ができないなら、せめて、ママに「ありがとう」を!!

 そして、「神パパ」と「上級パパ」にのみ聞いた質問への回答を紹介します。「『空気パパ』にでもできそうな、『家事・育児シェア』もしくは家庭円満の秘訣を教えてください」と聞いたところ、下記のようになりました。

第2位タイ 子どもをお風呂に入れる
 特に新生児の入浴は、パパの大きな手で耳を押さえたほうが安定するでしょう。子どもが成長する過程でも、一緒にお風呂に入ることでスキンシップが図れます。ママは小さな子どもと一緒だと、自分のことは後回し。なかなかゆっくりシャンプーする暇すらありません。「今日は僕が入れようか」と提案してみてはどうでしょうか。
第2位タイ 食洗器やルンバ、洗濯乾燥機、調理家電など、家事を軽減する家電を買う
 仕事などの都合で、家事をするのが難しい場合でも、家事の負担自体を減らす工夫ならできますよね。導入すれば家事が格段にラクになる家電は、今やたくさんあります。
第2位タイ 食後に自分と家族のお皿を下げる
 百歩譲って皿洗いはママにお願いするとしても、お皿を下げることはやってみてはいかがでしょう。キッチンとダイニングテーブルの間を行ったり来たりしながら、テーブルからお皿を運んだり、残り物を冷蔵庫にしまったりするのは面倒な作業です。子どもが大きくなったら、一緒に巻き込んでやるようにすればもっとラクになります。
第1位 ママに「ありがとう」と言う
 パートナーが「家事・育児をしない」ことが嫌なのではなく、自分がやっていることに対して「ありがとう」という言葉がないことが不満だと、神パパ・上級パパは言います。逆に言うと、神パパ・上級パパも、「僕たちがこんなに家事・育児をやっているのに、妻からの感謝の言葉がまだ足りない」、もしくは、「うちの妻は感謝上手。だから、僕は気持ちよく家事・育児ができる」と思っている人が多いようです。

 この質問に対する回答一覧を掲載します。ぜひご参考に!

主にパパ向けのアンケートだったが、回答者の約9割がママ

 最後に、今回の回答者の属性をご紹介しておきます。冒頭文で触れた通り、回答者の約9割がママ。パパは1割強となりました。

 子どもの数は「1人」「2人」が同数で最も多いという結果になりました。

 子どもの年齢は「年少」が最も多く、全体を見ても、保育園に通う年齢の子どもを持つ家庭が多い印象です。

 就業形態は「正社員」が74%と、他のDUAL調査と同様、正社員が大多数を占めました。

* 次回からは、「神パパ・上級パパ」の家庭に対して行った、ディープな追加取材の結果を大公開します。ご期待ください。

(取材・文/日経DUAL編集部 小田舞子、イメージ画像/iStock)