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「私も働きたい」とカフェ開業 育児しない夫へ不満が

カフェロッタ 桜井かおり ワンオペだった子どもが幼い頃、「今を楽しまないともったいない」と気持ちに折り合いをつけた


2人の子どもとロッタからの卒業で、新しい自分の旅へ

 3人目の子どもでもあるロッタが大人気になったことで、桜井さんは次第に仕事に追い立てられるようになります。そこで、自分の好きなものだけを集めたカフェという原点に立ち返ろうと、2017年に一旦閉店。それまでは従業員を雇って営業していましたが、桜井さん1人で切り盛りするカフェとして再開しました。

 しかし、それから間もなく、開店20周年でもある2021年の9月に閉店することが決まりました。「これからまた新しいロッタをつくっていこうと張り切っていたのですが、区画整理で建物の取り壊しが決まったのです。最初はとてもショックでしたが、別の場所で再開するという気持ちにもなれませんでした。でも、そのうち、みなさんに大切に思っていただけるうちに、ちょうど20年でクローズできるのも幸せだと思えるようになりました。

 子育ても卒業し、50代後半でこれからの人生をどう楽しく生きていくか、改めて考えるチャンスをもらった気がしています」

 子育てとカフェ経営に駆け抜けた日々は一区切り。これからは、自分がやりたいことにどんどん挑戦していきたいと、夢が大きく膨らみます。

 「これから自分にどんなことができるかなと考えたとき、子育てと仕事の両立に悩んでいるママたちのために、私が伝えられることがあれば発信したい、ということが1つあります。愛着のある松陰神社通り商店街で、地域の人たちが協力して子どもを預かれる場所をつくりたい、というのもあります。ほかにも、大好きなパリで半年から1年くらい暮らしてみたいとか、大好きな雑貨の紹介をしたいとか、本当にいろんなことが浮かんでいます」

 そう目を輝かせる桜井さん。仕事と子育てに一区切りをつけた後の、新しい旅がもうすぐ始まりそうです。

取材・文/工藤千秋 写真提供/桜井かおり

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