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「私も働きたい」とカフェ開業 育児しない夫へ不満が

カフェロッタ 桜井かおり ワンオペだった子どもが幼い頃、「今を楽しまないともったいない」と気持ちに折り合いをつけた


カフェ経営と育児のワンオペ。「楽しまなくちゃ損」と切り替え

 ロッタと子育て。その両立は、桜井さんの想像以上に大変な日々でした。子どもたちを自転車に乗せて保育園に送り届けて、そのまま10時に店に出勤。17時まで働いて、再び自転車で子どもたちをお迎えに。帰宅したら夕ご飯、入浴、寝かしつけ……と目が回る忙しさです。

 「しかも、男の子2人なのでケンカはするわ、散らかすわで、バタバタでしたね(笑)。ワンオペ育児で、読み聞かせをゆっくりしてあげる余裕もなかった気がします。夫は自分の店に集中できるのに、私ばっかり子育ても、店もで、余裕がないことに不満がたまるばかりでした

 一方で、時間に追い立てられるような子育てに、罪悪感を抱くことも。そんな桜井さんの気持ちを変えたのは保育士さんのひとことでした。

 「朝、保育園で泣く子どもを置いて仕事に行くことに後ろ髪を引かれていたら、保育士さんに『お母さん、振り向かないで! 堂々と仕事に行ってください!』と。その言葉に、すごく救われました。『そうだ、後ろめたさを感じるより、自信を持って働く姿を子どもたちに見せよう!』って、覚悟が決まりました」

 同時に、家庭よりも仕事優先の夫へのイライラも、自分の中で折り合いをつけたと言います。今から20年近く前、男性も女性と同じように育児を担うという考え方がまだ浸透していなかったという時代的な背景もありました。

 「なにごとも楽しんだほうが得!」。そんな持ち前の前向きさで目の前の現実を捉え直してからは、育児の大変さを楽しむ気持ちになれました。

 「子育ては一瞬一瞬がかけがえのない時間。そんな大切な時間を自分で独り占めできるんだ、と考え方を変えたんです。夫が子育てをあまりしてくれないと不満を募らせるよりも、うちはワンオペと割り切りました(笑)。

 大変だったけど、子どもたちにしっかり向き合ってきたという自信はあります。長男とは小6で沖縄、中3でスペインへ母子2人旅に行ったり、次男とは小6で友だちを交えてユニバーサル・スタジオに行ったり。男の子だけに、手が離れる前に子どもたちと思い出に残る旅をしたかったんです。そうやって子どもたちと過ごした時間、そして子育ての中で広がったママ友との関係は、今でも私にとって大切な宝物です」

大好きなウィリアム・モリスの壁紙を張った店内。席数は10席ほど
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