一方では、小学校に上がった息子の元気がちょっとよすぎたので(笑)、ちょくちょく学校に呼び出される時期もありました。その際には、妻が「もう無理!」となったので、学校からの呼び出しは、妻ではなく僕に連絡してもらえるようにお願いしました。

 会議の途中に学校から電話がかかってきてひやひやしたこともありましたが、まあ、今思えばそれもいい思い出です。それに加えて、僕ら夫婦はコミュニケーションをしっかりと取ってきたので、子育ての価値観を共有できているんですよね。

夫婦二人で子どもの方を向いて、情報を共有する

 子育てのバランスがうまくとれているのも、「T型育児」を実践してきたからだと思っています。

 子どもがお母さんに甘えがちな小さな頃には、僕が叱り役を担い、思春期に入ると、母と息子でもめることも増えてくるので「仲裁役」として関わるようにしてきました。受験で大変な時期の休日には、息子をスーパー銭湯に連れ出し、何が大変なのかの愚痴を聞くようにしていたし、息子が卓球部に入ったときけば、ガレージに卓球台を出して、本気のゲームを1日20回くらいしてやっていました。

 今でも、妻とは平日の22時くらいから2時間ほどコミュニケーションを取っています。平日の夜遅くに帰ってくるお父さんであっても、ほとんどの人は週休2日だと思いますから、週末であれば夫婦で話す時間も取れるはず。それによって「夫婦で価値観を共有すること」が、子育てにおいてはとても重要なのではないでしょうか。

取材・文/日経DUAL編集部 武末明子