お子さんと「スマホ貸借契約書」を交わして話題の村上臣さんは、ヤフー社員時代、“育休”を取得しました。しかし、村上さんの場合、イクメンという気負いは全くありません。育児や家事をするのも、むしろ共働きの「両立」を目指しているのではなく、あくまで「楽しいからやる!」というスタンスに終始しています。今回は、村上さんが育休を取得することにした理由、そして、多くのママが羨む村上家の「妻ケア」の全容をご紹介します。

【リンクトイン日本代表・村上臣「わたしの子育て論」】
(1)リンクトイン日本代表 息子へのスマホ貸与契約書
(2)日本と海外のプログラミング教育はここが違う!
(3)子どもを“ダシ”にすると、育児はもっと楽しくなる ←今回はココ
(4)僕がモンテッソーリ教育を選んだ理由
(5)妻に子どもへの「興味」まで丸投げしていないか?

イクメンを目指したわけではなく、「育休を取る」しかなかった

 妻の出産時、僕は28歳。ヤフーのモバイル系部署で部長職に就いていました。今でこそ、「産休・育休中でも働きやすい会社」として注目されているヤフーですが、当時、僕の妻は早めに仕事を辞めて専業主婦になっていたため、僕の育休取得はかないませんでした。そこで、それまでためていた約1カ月分の有給を一気に消化し、「自主育休」を取ることにしました。

 「どうしてそこまでして?」というのはよく言われます。ただ、当時の僕には、 自分が育休を取る以外の選択肢がなかったんですよね

 僕も妻も、両親のサポートを受けるのが難しかったからです。そしてこれは子どもが生まれる前から分かっていることでしたし、シンプルに考えて、産褥期の女性の体に負担は掛けられません。ですから、育休取得はやむを得ないことだったと言ったほうが正しいのです。

 最初から子ども好きだったかというと、そんなこともなかったんです。

 もともと僕ら夫婦は、友達の延長線上で結婚したような関係で、お互い多趣味。子どもを生むこと自体にもこだわりはなく、それ以上に、自分たちの趣味を楽しむことを優先してきたので、「子どもができたら、趣味の時間がなくなってしまうのではない?」ということのほうが気がかりだったぐらいです。

 それでも子どものいる人生を選択したのは、妻が僕より8歳年上だったから。年齢的にも、この先、子どもがいる人生を選べるチャンスが今度いつ訪れるか分からない。そこで、僕らは、子どもと暮らす生活を視野に入れました。自然に任せることにした結果、運良く一年半後に子どもを授かることができました。

村上臣さん

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