「自分らしさを貫くこと」を大事にしてきたりゅうちぇるさんらしい感性で、1歳のリンクくんの子育てや家族、妻であるぺこさんとの夫婦関係について語っていただく本連載。今回は、「パパとしての知識も身につけたい」と育児セラピストの資格を取得したりゅうちぇるさんに、新たな学びを得て感じたことなどについて聞きました!

空気が読めない子ども、歓迎!

 大切なお子さんを育てている親御さんだからこそ、「いつか自分がこの子のそばからいなくなっても自立していけるように」とか、「これからの時代は英語を身に付けさせておかないと」とか、「いずれ結婚してほしい」とか、いろいろな思いを抱いて子育てされているでしょう。

 そのときに、うちの子ならこれもできそうだし、ああいうこともしてほしいし…とあれもこれもといろいろ手を伸ばすよりも、「こういう子になってほしい」の基盤を突き詰めて大事にしていたほうが、子どもも親もストレスなく、シンプルでいいのかなと考えています。

 以前お話しましたが(「りゅうちぇる 自分自身をしっかり愛せる子どもに」)、ぼくもぺこりんも、「自分のことが大好きな子になってほしい」が子育ての基盤としてあります。

 自分を最優先に大事にするがために、「空気が読めない子」になってもいい。むしろ、歓迎ですね。

 周囲の空気を読もう読もうとして、主張せずに自分の眠っている才能を胸に秘めていたらもったいない。どんなときでも、しっかり自分の意見が言えて、自分をしっかり持っている子であってほしい。

 そのためには「誰よりも自分のことが好きな子」でいてほしい。自分自身を好きになって、周りに流されない判断軸を持てる子に。これがぼくたちの子育てのベースであり中心です。

 大人になったときに、「あのとき勇気が出せなかった…」などと過去にとらわれて前に進めない人間になってほしくない。後悔を残さないように、挑戦する背中を押すのは親でもできる手伝いですよね。

 そういうのが基盤にあるから、そこを起点に考えていくと日々のことでいちいちブレたり、揺れたりせずに済みます。