もっと具体的に知りたいときは、YouTubeです。高校のときから、「新しいメイクをしたい」「料理レシピを知りたい」など、入口はYouTubeだったのでその延長です。

ユーチューバーの現実的でリアルな子育てが役立つ

 利用し始めたのは、妊娠が分かったとき。「妊娠って、どうやってするんだろうね」との疑問から、受精して受精卵が育っていく動画をぺこりんと夢中で見ていました。そこから関連動画を好奇心でたどるうち、お気に入りのユーチューバーさんをチャンネル登録するようになりました。

 ユーチューバーさんのなかには、妊娠検査薬で陽性反応が出てから、日々成長の動画を上げてそのお子さんが今3歳、という内容もある。今リンクは生後3カ月だからお子さんのその当時を見たり、4カ月を見てちょっと予習しておいたり。現実的な子育ての映像や声はリアルだから、「一般的にはこうだけど、うちの子は成長がちょっと遅かった」といった情報もめちゃくちゃ参考になります。

 1つ、2つの情報に頼りすぎると視野が狭くなる。アメリカで子育てしている日本人、地方で子育てしている方など様々な立場、環境の子育てを見ています。

 集めたたくさんの情報を、ぺこりんと共有して、話をして、選んで、実践。その繰り返しが僕たちの家のルールとしてカスタマイズされていきます。手を抜いてもいいポイントも見つけられます。

 これから訪れる離乳食だって、ベビーフードに頼っていい。レトルト製品に対して、「手作りのほうがいい」というイメージをなんとなく抱いていたけれど、製品内容を1つひとつ調べて話してくれている動画を見ていると、ベビーフードこそ、赤ちゃんの安全性や味付けに対して緻密に研究された成果であるのが分かります。

 あるいは、良いものを与えたい親心で、つい高価なものを買おうとしがち。子育ての先輩たちが実際に使っている商品から、「安くて便利なんだな!」と力を抜いていい(お金もかけなくていい)ことも分かってきます。

 「いろんな子育てがある」。それを大前提に、僕ららしい子育てを続けたいです。

(取材・構成/平山ゆりの、撮影/加藤 康)