出産予定日を入れると「今〇カ月と〇日です」と出て、「目が完成しました」「手足を動かせます」など、お腹の中で赤ちゃんが成長する様子を毎日教えてくれます。週数に合わせた赤ちゃんの状況に加えて、「そろそろベビー服を用意しましょう」など出産までの一連の準備をガイドしてもくれるんですよね。

 いざ生まれたら「育児モードを始める」とのボタンがあり、「ベビー版」へステップアップ。生後〇日と出てきます。「成長スケジュール」を見ると、「乳児湿疹が出やすい」「手足をバタバタ動かす」と育ちの予定を教えてくれます。

父親も自分で情報を得に行くことがママの安心につながる

 いくつかアプリを入れたなかで、このアプリを気に入っているのは、パパ向けのアプリがあること。登録すると「リンクくんパパへ」と、わが子の月齢に合わせた一言情報をピンポイントで送ってくれます。例えば、「赤ちゃんのしゃっくりが続くと心配になりますよね。横隔膜が短い赤ちゃんはしゃっくりが出やすいもの。あまり心配しなくて大丈夫。くれぐれもワッと驚かさないでくださいね」とか。

 ママ版もそういった情報が毎日配信され、より詳しい内容であるのに対し、パパのほうには、「赤ちゃんと二人きりで留守番したことはありますか? たまにはママひとりで出かける時間を作ってあげるのもいいですね。きっと父子の絆も深まりますよ」と、ママをサポートする視点での情報が入っています。

 僕は自分が知りたくて見ていますが、父親も自分で情報を得に行くことがママの安心につながることってあると思うんです。

 日中赤ちゃんとママが過ごす家に帰宅したパパ。そのときに赤ちゃんのしゃっくりが長く続いていたとします。「この子、しゃっくり多くない?」。そんなパパの何気ない一言に、ママはイラっとするはず。「知ってるし。赤ちゃんがしゃっくり多いのは大丈夫なんだけど…」と、ママ・パパ間の育児情報量の格差で生じるママの苛立ち(笑)。

 スマホアプリでたった3秒で得られる情報にパパが触れていたら、出てくる一言が違いますよね。「しゃっくりって、この時期出やすいらしいね。心配いらないんだよね」とか。

 この一言がママはうれしい。「パパも自分から調べてくれているんだ!」と、主体的に子育てをしているのがこの一言に表れています。些細なことかもしれません。でも、生活は細かいことの積み重ね。毎日の細かな思いやりが、ママとパパの信頼関係を濃くしていくと思います。