シンガポールから日本に引っ越す前日に妊娠が発覚!

 以下のインタビューを、すべて英語で行った。

日経DUAL編集部 今日はお時間をいただきありがとうございます。初めに、今のお仕事内容について教えてください。

カリッサ・アブリロさん(以下、カリッサ) ユニリーバ・ジャパンの中でも最大のブランド、「ラックス」のシニアグローバルブランドマネジャーとして、マーケティング部門で働いています。ブランド戦略を立てて新製品やキャンペーンのプランを作ったり、テレビCMを制作したり。また、「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」という、すべての国・ブランドで、環境負荷を減らしながら社会に貢献していこうとする活動にも携わっています。ラックスはこれまであまり社会貢献を全面に出した活動をしてこなかったのですが、今後もっと力を入れていきたいと思っています。とてもやりがいのある仕事です。

―― 日本にいらしたのはいつですか。

カリッサ 2016年の7月です。私はフィリピン出身ですが、日本に来る前はユニリーバ・シンガポールで6年間働いていました。シンガポールとフィリピン、日本を行き来しながら仕事をしていた時期もあります。日本に完全に移ってきたのが7月です。

 そして実は、日本に渡航する日の前日に妊娠が分かったんです! 初期だったのでまだ誰にも言わず、上司に報告したのは4カ月後のこと。2017年3月に息子を出産したので、今は1歳です。

―― 日本で子育てしながら働くのは大変ではないですか?

カリッサ 一般的には日本は働く時間が長いので、大変だと思います。ただ、ユニリーバ・ジャパンには2年前から導入された「WAA」(Work from Anywhere and Anytime、働く時間と場所を社員が自由に選べる制度)があり、働き方がフレキシブル。これはとてもユニークだし、社員にとっても喜ばしいことです。やるべきことさえ終われば何時に帰ってもよいので、とても働きやすいです。

―― よく利用していますか?

カリッサ 少なくとも週に1回は使っています。午前中はオフィス、午後はカフェで仕事をすることも。チームメンバーの利用頻度も同じくらいで、毎日誰かしらがオフィスの外で仕事をしている感じです。

 WAAを使うと、例えば親族の結婚式といったプライベートな行事でマニラに戻らなくてはいけないときも、現地で仕事をすることができます。こういう制度はとてもいいし、また、上司もこうした働き方にとても理解があります。フレキシブルに働ける制度と上司の理解、この二つがそろっていることが、すごく大事なことだと思います。会社がこれだけ社員を信頼してくれるので、私たちには自分のやるべきことを常に意識しながら働く責任が求められます。

―― 会社以外の場所で働くことに不都合はないですか?

カリッサ ないですね。例えば、戦略やアイデアを練らなくてはいけないときは、むしろ一人で集中できたほうがよかったりしますよね。チームメンバーと連絡を取る必要があるときも、メールやチャットがあれば問題ありません。時々通信状態が悪かったりはしますけれど(笑)。

カリッサ・アブリロさん。笑顔がとってもチャーミングなママでした