「かわいい絵が描けない」と悩む岡山さん
エイイチ はい。駅に僕が描いたイラストを使ったポスターが貼られていた時期があって、「こういう絵を描いたりするのがお父さんの仕事なんだよ」と話しました。
岡山 息子さんが読むことを想定したり、仮想のターゲットとして考えていたりするのでしょうか?
エイイチ それはしていません。ただ、子どもってやっぱり昆虫が好きだなとか、子育てをする中で感じたこと、発見したことを絵にしたりはしていますね。子どもに食物アレルギーのことを伝えたいと思って絵本も描きましたし。
岡山 絵本、いいですよね。描いてみたいのですが、僕はどうしても「かわいい絵」が描けなくて…。
―― そんなことはないですよ。電子書籍版「パンダ親父」では、絵本バージョンが入っていますよね。パパに憧れるくまがとてもかわいらしくて、編集部でも評判でしたよ。
岡山 本当ですか? でも、絵本を描く作業は楽しかったですね。
ただ、どうしても大人にどう見られるか、評価されるかを気にしてしまうので、子どもに純粋に喜んでもらおうとか、かわいいとかキュートなものを突き詰めて作ろうとか、そういうことがなかなかできないんです。だからやっぱり、エイイチさんみたいに、読者さんのシンパシーを得ている人はすごいなと思います。
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構成/荒木晶子 イラスト/岡山進矢、エイイチ