「かわいい絵が描けない」と悩む岡山さん

エイイチさん(イラスト)
エイイチさん(イラスト)

エイイチ はい。駅に僕が描いたイラストを使ったポスターが貼られていた時期があって、「こういう絵を描いたりするのがお父さんの仕事なんだよ」と話しました。

岡山 息子さんが読むことを想定したり、仮想のターゲットとして考えていたりするのでしょうか?

エイイチ それはしていません。ただ、子どもってやっぱり昆虫が好きだなとか、子育てをする中で感じたこと、発見したことを絵にしたりはしていますね。子どもに食物アレルギーのことを伝えたいと思って絵本も描きましたし。

岡山 絵本、いいですよね。描いてみたいのですが、僕はどうしても「かわいい絵」が描けなくて…。

スペシャル絵本「パパはおとな」から
スペシャル絵本「パパはおとな」から

―― そんなことはないですよ。電子書籍版「パンダ親父」では、絵本バージョンが入っていますよね。パパに憧れるくまがとてもかわいらしくて、編集部でも評判でしたよ。

岡山 本当ですか? でも、絵本を描く作業は楽しかったですね。

 ただ、どうしても大人にどう見られるか、評価されるかを気にしてしまうので、子どもに純粋に喜んでもらおうとか、かわいいとかキュートなものを突き詰めて作ろうとか、そういうことがなかなかできないんです。だからやっぱり、エイイチさんみたいに、読者さんのシンパシーを得ている人はすごいなと思います。

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構成/荒木晶子 イラスト/岡山進矢、エイイチ

岡山進矢(おかやま しんや)
岡山進矢(おかやま・しんや) 熊本県出身、東京在住。多摩美術大学染織デザイン科卒業後、広告プロダクション勤務を経て独立。2014年12月から2019年2月まで、日経DUALで四コマ漫画「パンダ親父」を連載。主にグラフィックデザイナーとして、雑誌や新聞、広告などの印刷媒体で仕事をしつつ、イラストレーターやライターとしても活動。Tシャツブランド「エスケープ・ゴースト」主宰。沖縄好きが高じて、泡盛関連のデザインやPR活動も。妻、小学校3年生の長男、保育園年長の長女の4人家族。
エイイチ
エイイチ 神奈川県在住。2017年2月から2019年3月まで日経DUALで「健気なボクと毛無毛なパパ」を連載。デザイン会社に勤務したのち、「子育てや家事にもっと協力していきたい」という思いも含めて独立。イラストレーターとして、全国誌にて芸能人の似顔絵や挿絵などを描く他、ロゴデザインから学校の教育アニメや公共CMアニメなどの動画まで、幅広く企画から手掛ける。妻、保育園年長の長男の3人家族。https://a-ichi.jp/