保育園に送った後、家に戻るときの視線が気になった
―― 保活以外で、会社員のパパと違うと感じたことはありますか？
エイイチ 保育園に預けた後、会社員のパパやママは駅に行きますよね。でも、僕だけまた来た方向に戻るので、そのときの周りの視線がちょっと気になりました。「この人、働いていないのに保育園に預けているのかな」と思われてるんじゃないかという（苦笑）。
岡山 家に戻るって、あんまりバレたくないですよね。
エイイチ そうなんです。でも、僕だけUターンするんで分かっちゃう（笑）。
岡山 会社員のパパとは服装もちょっと違いますしね。短パンで保育園に送っていったりするので、「絶対会社に行く人じゃないだろ」と思われているんだろうなあ（笑）。実際会社には行ってませんが。
エイイチ 僕は、あえてカバンを持って送ったりしてましたね。全然必要ないのに（笑）。
―― どうしても、周りの目が気になるものなんですね。
エイイチ 今はもう入園して5年目なので、他のパパやママも僕がフリーランスというのは分かってくれているんですけど、最初のうちはそういうことを気にしていましたね。
岡山 「パンダ親父」も、保育園に送っていって、そのまま通勤させるのかどうか、最初は迷いました。結局、パンダ親父が何の仕事をしているのか、最後までちゃんと描かなかったんですけど。
―― マンガを見ると、普通の会社員っぽくカバンを持って出掛けたりしていますよね。
岡山 最初はビジネスバッグにしようかと思っていたのですが、後で言い訳がつらくなりそうだと思って、肩掛けタイプにしていました（笑）。保育園に子どもを送ったり、お迎えにもたまに行ったりしているけれど、どんな仕事なのかとか、その辺りもハッキリさせずに描いていましたね。
―― 電車通勤しているような描写はありましたよね。なんとなく会社員なのかな？とは思いましたが…。
岡山 サラリーマンっぽいですよね（笑）。でも、ホントに最後まで決まらなかったですね。
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構成／荒木晶子 イラスト／岡山進矢、エイイチ
熊本県出身、東京在住。多摩美術大学染織デザイン科卒業後、広告プロダクション勤務を経て独立。2014年12月から2019年2月まで、日経DUALで四コマ漫画「パンダ親父」を連載。主にグラフィックデザイナーとして、雑誌や新聞、広告などの印刷媒体で仕事をしつつ、イラストレーターやライターとしても活動。Tシャツブランド「エスケープ・ゴースト」主宰。沖縄好きが高じて、泡盛関連のデザインやPR活動も。妻、小学校3年生の長男、保育園年長の長女の4人家族。
神奈川県在住。2017年2月から2019年3月まで日経DUALで「健気なボクと毛無毛なパパ」を連載。デザイン会社に勤務したのち、「子育てや家事にもっと協力していきたい」という思いも含めて独立。イラストレーターとして、全国誌にて芸能人の似顔絵や挿絵などを描く他、ロゴデザインから学校の教育アニメや公共CMアニメなどの動画まで、幅広く企画から手掛ける。妻、保育園年長の長男の3人家族。https://a-ichi.jp/
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