日経DUALで今年2月まで4年間連載し、思わずクスッとしてしまうゆるさで人気を博した「パンダ親父」。その著者の岡山進矢さんと、同じく今年3月まで「健気なボクと毛無毛なパパ」を連載していたエイイチさんの「パパ漫画家対談」を開催します。連載のきっかけやこぼれ話、フリーランス共働きパパならではの苦労話、子育てや妻との関係などについて、ざっくばらんに話し合ってもらいました。

第4回は「フリーランスパパの保活&保育園生活あるある」。フリーランスは保活に苦労しがちかと思いきや、お二人でちょっと事情が違ったことが判明。保育園生活では、「保育園に送って帰宅するとき」がちょっと気になるとか。その理由とは?

フリーランスに課される就労時間3カ月分記入の苦行

岡山進矢さん(イラスト)
岡山進矢さん(イラスト)

日経DUAL編集部(以下、――) フリーランスという立場だと、「保活」が大変だとよく聞きます。その辺りはいかがでしたか?

岡山進矢さん(以下、岡山) うちは夫婦ともにフリーランスなのですが、実は保活に関してはほとんど関わっていなくて、妻が頑張ってくれました。住んでいるのは日本有数の“保活地獄”のような地域なのですが、最初は落ちたものの、補欠でちょっと遠めの保育園に行けることになりました。

 とてもすてきな保育園で、下の子もそこに入ることができたので、結果的にはよかったなと思っています。

―― 認可保育園に入れたんですか?

岡山 そうです。妻が役所に何度も足を運んで、担当の人と何度も話して、評価の点数も全部調べてくれました。僕は妻が持って帰ってきた書類に記入するだけでしたね。

 とはいえ、フリーランスは就労証明書を会社に書いてもらうことはできないので、「この日は何時から何時までこういう仕事をやっている」と、3カ月分のカレンダーに毎年自分で書いて出さなくちゃいけないのは大変でした。

―― エイイチさんはいかがでしたか?

エイイチさん(以下、エイイチ) 僕が住んでいる地域も、保育園の激戦区でした。最初は1駅離れた保育園に3~4カ月通っていたのですが、そうしているうちに近所に新しい保育園ができて、途中で転園することができたのでラッキーでした。

―― 岡山さんと同じく、フリーランスとしての活動内容を細かく書いて出したのですか?

エイイチ いえ、僕はフリーランスなんですけど、働く時間は9時から16時までと、22時から25時か26時まで、土日は基本休みと決めているんです。22時というのは、子どもを寝かしつけ終わった時間ということですね。夕方から夜にかけて子どもと過ごす時間に関しては、一切仕事しないことにしています。

 なので、僕は申請書の欄に「月~金」と書いてあったので、そこに「9:00~16:00」と記入しただけです。「3カ月分のカレンダー」なんて書きませんでした。フリーランスでやっている証明書としては、自分の仕事内容を紹介するために普段使っているポートフォリオを添付しただけですね。

岡山 本当ですか! 地域によって違うのでしょうか……。僕の住んでいる自治体は、3カ月分の仕事内容を事細かに書かせることによって、途中で面倒臭くなって諦めることを狙っているんじゃないかと思ったほどでしたよ(苦笑)。

日経DUALの人気連載「パンダ親父」をまとめた電子書籍『パンダ親父』がついに発売!

笑いアリ、苦笑アリ、4コマの巨匠、吉田戦車さんも「やや絶賛」の充実した内容となっています。
書籍用に描き下ろした「未公開4コマ」に加え、絵本バージョン「パンダ親父」も盛り込まれています。
ぜひ「ポチっと」ご購入ください!

『パンダ親父』(本体900円+税)
●春の章
●夏の章
●秋の章
●冬の章
●パンダ親父絵本「パパはおとな」

●日経BP書店で購入する ●Amazonで購入する

Kindle、楽天Kobo、honto、Kinoppy、BookLive! 他、国内の主要電子書籍ストアでご購入いただけます。