海外に帯同するのは女性だけという常識は過去の遺物に

 突然のパートナーの転勤。共働き世代の夫婦は、自分のキャリア形成だけでなく、パートナーのキャリア形成も尊重し、子どもの教育環境を重視するからこそ、深く悩むことになります。国外転勤ならなおさらです。

 キャリアを重ねた女性が、同行するか否か苦悶(くもん)するケースは増える一方でしょう。また、女性駐在員の増加に伴い、駐夫を選択する男性はさらに増えていくのも確実です。海外に帯同するのは女性だけという常識は、令和時代を迎え、過去の遺物になりつつあります。「ちゅうふ」ではなく「ちゅうおっと」とごく自然に読まれ、その存在が広く知れわたるような時代の到来を願ってやみません。その日が訪れるまで、微力ながら普及、啓蒙活動を続けていくつもりです。

 2年をめどとされていた妻の赴任期間が延びたことを受け、私は休職期間の再延長を会社に申し出ました。つまりは、3年目の休職期間に突入したことになります。休職制度のリミットは3年間なので、いずれにせよ、私自身の米国滞在は残り1年弱です。花の成長に例えると、種をまいた1年目はあっと言う間に終わり、水をやり続けた2年目はさらに早く過ぎ去りました。花を咲かせる3年目は文字通り、集大成となります。