子どもの前で夫婦ゲンカしてしまったら、仲直りの過程まで見せる

 どんなに仲のいい人とでも、時としてうまくいかなくなったり、対立したりすることもあるもの。しかし、いったん仲が悪くなっても、再び関係性を結び直すことができるというところまでをしっかり子どもに見せてあげられるという意味で、「子どもの前での夫婦ゲンカ」も、決して悪いものではないと思います。

 だからといって、そのために、わざわざ夫婦ゲンカをしたり、子どもに見せたりする必要はもちろんありませんよ! ですが、うっかり見られちゃうことってありますよね。そんな時は、仲直りする過程までしっかり見せてあげればいい、ということです。

「子どもの前での夫婦ゲンカ」も、けして悪いものではない。仲直りする過程までしっかり見せれば、それも人の関わりを学ぶ貴重な機会に
「子どもの前での夫婦ゲンカ」も、けして悪いものではない。仲直りする過程までしっかり見せれば、それも人の関わりを学ぶ貴重な機会に

子育ては自由。だからこそ、迷うのは当たり前

―― 子どもの前でケンカしちゃった……などと、いちいち反省する必要はないのですね。

小崎 その通りです。親の皆さんに声を大にして言いたいのは、「子育てって自由なんですよ」ということ。こうじゃないと絶対にダメ、というものはありません。

 先行き不透明な時代だから、親は子どもをどう育てていけばいいのかわからない。これが正解ということはないから、いろいろと迷うのは当然です。みんなそうなんです。ただ、1つ言いたいのは、「その迷いを『いい迷い』にしてほしい」ということですね。

取材・文/國尾一樹 写真/鈴木愛子、PIXTA