時に迷い、立ち止まりながらも、自分流の働き方や幸せを模索している働くママたち。今回登場してもらうのは、教育機関に勤めるFさん。結婚後12年間、専業主婦として子育てに専念してきましたが、パートタイム勤務を経て、2年前に離婚したことによりフルタイムで働くようになりました。そんなFさんのこれまでの道のり、そしてシングルマザーとして働く今について話してもらいました。

(上)12年ぶりの仕事で生きたのは、専業主婦で培った能力 ←今回はココ
(下)離婚して実感 働けるのは子どもたちの支えあってこそ

◆今回登場するワーママ:Fさん
年齢:41歳
これまでの仕事:金融機関→専業主婦→教育機関でパート勤務→教育機関の職員
現職:教育機関の職員
住まい:首都圏
子ども:中1の男の子と小5の女の子

◆働き方に迷った理由
離婚

◆「わたし流」の働き方をかなえるためにした選択
選んだもの… 離婚し2人の子どもを育てていくこと
諦めたもの… 夫婦で家庭を営み続けること

「人並み」を求めて銀行へ就職

 私立の一貫校で小学校から大学までのんびり育ちました。そのせいか良く言えば「おっとりしている」、悪く言えば「世間知らず」なタイプです。学生時代には音楽系のサークル活動をしていたこともあり音楽関係の仕事に興味がありました。けれども、安定志向が強い私はフリーターになってでも夢を追うことではなく、「人並み」の安定した職につく安心感を選びました。就職氷河期世代で就職には苦労をしましたが、学校推薦で受けた銀行に一般職として内定を得ることができました。正社員として、有名企業に就職できたことにホッとしたというのが本心でした。

仕事をこなすことで人間関係から身を守る

 銀行には「寿退社」をするまでの約4年勤めました。当時、銀行業界は再編のまっただ中で、支店の統廃合も進んでいた時期。銀行間のみならず、支店間でも吸収した側とされた側の行員間にギスギスした空気が流れていました。

 新人行員だった私もこうした支店内の人間関係にストレスを感じる毎日でした。ただ、もともと数字に強かったこともあり、日々の銀行業務には向いていたのだと思います。一般職とはいえ銀行業務は非常に煩雑な上、ミスが許されません。預貯金業務を覚えると、出納業務を覚え、さらに外貨預金や投資信託の販売業務など、必死になって覚えました。日々の業務をミスなくこなすことが、ギスギスした人間関係から自分の身を守る唯一の手立てでしたし、何より仕事を回せるようになり、自分が銀行業務の一端を担えていると自覚でき自信につながりました。

次ページから読める内容

  • 自分が通った学校への強いこだわり
  • 仕事でよみがえる自分、生きた専業主婦時代のスキル

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