時に迷い、立ち止まりながらも、自分流の働き方や幸せを模索している働くママたち。放射線科の医師として働きながら、現在は料理研究家の夫と共に2人の男の子を育てるTさん。「仕事が大好き」というTさんが当初から持っていた人生の目標は「仕事を続けること」と「母親になること」。そのためにTさんが選んだ道とは? Tさんのこれまでの歩みとともに、仕事観について話していただきました。
(上)「仕事を続ける」「母になる」実現に向かって行動 ←今回はココ
(下)家族のために資格が生かせるのはこの上ない喜び
◆今回登場するワーママ:Tさん
年齢:45歳
これまでの仕事:放射線科医師。独身時代は関西の病院を回る→東京の病院へ移る→勉強のために東京で別の病院へ→名古屋の病院へ(時短勤務)→東京の病院
現職:医師
住まい:東京都
子どもの年齢:6歳・4歳(共に男の子)
◆働き方に迷った理由
ない(一度決めたことは迷わない)
◆「わたし流」の働き方をかなえるためにした選択
選んだもの… 夫の才能を世に出すという夢
諦めたもの… 学会で発表したり勉強したりする機会
育児との両立を意識し、放射線科の医師に
専業主婦だった母は、夫である父の収入に頼らざるを得ないことが嫌だったようで、小さい頃から事あるごとに「資格を取りなさい」と母から言われ続けていました。母の姉が薬剤師だったこともあり、資格があれば女性が仕事と家庭を両立させることも可能だと考えたのだと思います。一方、私は団塊ジュニア世代。将来就職が大変そうなことは目に見えていました。成績は良かったので、それなら資格も手に入り、就職もしやすい医学部に進もうと考えたのが、医師を目指した理由でした。
医学部を卒業するときに放射線科を選びました。私が取り組むのは、CTやMRIの画像を読影し、リポートを書くという画像診断です。放射線科の場合、病院によっては当直がなかったり、急患対応である「オンコール」がありません。専業主婦の母の影響で、将来育児にはしっかり関わりたいと思っていたので、家庭と育児を両立可能にする科を選び、長く働きたいと考えての選択でした。また、全身を診る放射線科は、業界的にも「究めることができない」と言われるほど、勉強することが山のようにあり、技術の進歩とともに分かることもどんどん増えていくというのが特徴で、飽きることなく勉強が続けられる点も魅力的でした。それともう1つ、放射線科を選んだ理由は、外来や病棟業務がないことから、患者さんとのコミュニケーションが非常に少ないということでした。

次ページから読める内容
- 苦手なのは人との距離感の線引き
- 忙しさから仕事へのモチベーションが低下
- ついに運命の出会い
- 結婚で人生プランに加わった夫の夢
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