時に迷い、立ち止まりながらも、自分流の働き方や幸せを模索している、働くママたち。前回に引き続き登場するのは、自分の気持ちに忠実に道を切り開き、夢をかなえフリーランスとして活躍していたYさん。下編の今回は、子どもが生まれてからの心境の変化や、幼い娘を抱えて夫と離婚し、いかに仕事と育児の両立をしているのかなど、現在の心境と今後の展望について語っていただきました。

(上)「好き」と「夢」を仕事につなぐも、妊娠で継続断念
(下)離婚し、一人で娘を育てるために再出発 ←今回はココ

◆今回登場するワーママ:Yさん
年齢:33歳
これまでの仕事:広告デザイン事務所(ライター職)→ダーツライブ(ダーツのマシンメーカー/正社員)→フリーライター
現職:ダーツライブ(正社員)
住まい:東京都
子どもの年齢2歳(女の子)

◆働き方に迷った理由
離婚をし、娘と二人で暮らしていこうと決断したこと

◆「わたし流」の働き方をかなえるためにした選択
選んだもの… 娘と二人で生活していくための収入
諦めたもの… 娘を自宅でゆっくり育てること

育児は仕事より面白い!娘に夢中に

 妊娠中は、出産に向けて前向きな気持ちになれずにいた私ですが、不思議なことに子どもって本当にかわいいんですね。生まれてきた瞬間に「何てかわいいんだろう!」と、これまで経験したことのない気持ちになって(笑)。それからというもの、一転して娘に夢中になりました。

 娘が生まれてから、完全に育児スイッチが入ったのですが、何より私を夢中にさせたのは、あやしたり、語りかけたりしたときの「娘の反応」でした。

 これまで仕事では、実施したプロモーションに対するユーザーの反応を、数日たってから数字として確認することはできましたが、育児では私のアクションに対する子どもの反応が、瞬時に返ってくるんですよね。私の場合、育児もどこか仕事目線で取り組んでいた部分があるのですが、「目の前にユーザーがいて、自分のプランニングに対してダイレクトに反応が返ってくる」と考えたら、育児は仕事以上に面白いということに気がついて。いつの間にか、かつて仕事で満たされていた部分が、育児で満たされるようになっていたんです。

 さらに、子どもはすぐに成長するから、今のかわいい時期は期間限定なんだと思うと、娘を保育園に預けてしまうのがもったいなく思えてきてしまって。3歳までは自分で育てたいと思うようになりました。仕事は、土日に夫が家にいる日に取材に行くなど、可能な範囲内でできたらそれでいいと割り切って考えるようになるほど、子どもの存在は私を大きく変えていました。

Yさんと、Yさんが現在プロモーションを手掛けるダーツマシーン
Yさんと、Yさんが現在プロモーションを手掛けるダーツマシーン